book 吉長成恭(編), 中川重年(編), 関根秀樹(編), 焚き火大全 アウトドア本は数あれど、焚き火というものをここまで掘り下げた本はまさに空前絶後。 単なるノウハウ本の粋を超えて、文化や風俗の視点からも評価できるまでに昇華している。周辺情報も充実しており、焚き付けの集め方から焚き火を利用した調理、焚き火を取り上げた芸術作品、世界の焚き火事情まで隙がない。 2015-01-10 book
book 藤岡利充, 泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか 2014年に毎日映画コンクールのドキュメンタリー映画賞を受賞した映画、立候補の舞台裏を綴ったもの。映画を観ていなくても楽しめる。 扱っているのは、マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一といった、ネットでも有名な画になる面々が中心。泡沫候補一般のルポタージュを期待して読むと肩すかしを食らうかもしれない。 2014-11-24 book
comic 深谷陽, スパイシー・カフェガール スパイスビームの前作にあたる作品。 この頃に既に骨格は完成しており、異常にウマそうな食事と先を読ませない展開が高いレベルで融合している。 2014-11-22 comic
book 長谷川晶一, プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた! 涙と笑いの球界興亡クロニクル 表題どおり、全球団のファンクラブの比較を行った企画。一見するとただ一発ネタなのだが、贔屓球団のファンクラブのみに入会している一般のファンにとって他球団のファンクラブは完全に盲点であった。 球団広報への取材などではなく、一ファンとして地道に10年間入会し続けた情報をまとめたのも良い。10年分の変化をまとめて読むと、各球団の思惑やファンに対する姿勢が透けて見える様で実に興味深い。 2014-11-21 book
comic tugeneko, 彼とカレット。 パワプロくんのアレなどで有名だったtugenekoの単行本。 当時からある意味ワンパターンな笑いなのだけれど、ここまで続けられるともはや様式美とも感じられる。 2014-11-20 comic
comic 福田里香(著), オノ・ナツメ(挿画), ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50 映画やマンガでよくあるステレオタイプな表現のうち、特に食にまつわるものをまとめたもの。 映画ファンにとっては常識的なものも多く、また特に網羅性が高いというわけでもないので、軽い読み物としてどうぞ。 2014-11-17 comic
book 鈴木孝夫, 人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ 一種の環境本なのだけれど、あまり押し付けがましさがない。 安易なRecycleに走るのではなく、その前のReuseやRepairを身近なところから徹底する姿勢には頭が下がる。 2014-11-14 book
book マーク・オブマシック(著), 朝倉和子(訳), ザ・ビッグイヤー 世界最大のバードウォッチング競技会に挑む男と鳥の狂詩曲 1年間の期間中に北米でいかに多くの鳥を見られるかを競うザ・ビッグイヤーを取り上げたノンフィクション。2011年には映画化もされた。 まったく事前知識なしで読み始めたが、一気に惹きこまれてしまった。分野は違えど他人に理解されない趣味に多くのリソースをつぎ込んでいる人ならば、間違いなく共感できる。おすすめ。 2014-10-27 book
comic 業田良家, 自虐の詩 (上) (下) 実は読んでいなかった過去の名作。 上巻はワンパターンでやや退屈ですらあるギャグマンガだったのだが、登場人物の過去を深堀りする作品に路線変更してから一気に化けた。 2014-10-02 comic