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石丸哲也, 駅から山登り 関東55コース

目の付け所の良い企画。短時間だけさっと走りたいことのあるトレイルランナーには嬉しい。新宿や池袋といった起点ターミナル駅による分類や、沿線別の特徴の解説など、この本ならではの工夫も良い。掲載されているコースは定番のものが多いため、ある程度山に親しんでいる人にとっては新たな発見は少ないかもしれない。また、全体的に難易度は低め。
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村上宣寛, 野宿大全 究極のアウトドアへの招待

登山以外にツーリング等も含めた野宿の総合解説。極端な軽量化を目指しているわけではないので、ウルトラライトを狙う人に役立つノウハウは少ないかもしれない。多用な製品を自腹購入して実地で使用しているので、そのレポートとしては優れている。評価がやや独善的な点は好みが分かれるところか。また、宿泊地の選定にあたっては違法と思われる記述もあるので注意が必要。
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山と高原地図 奥武蔵・秩父 2014

普段トレイルの練習をする山域の地図を新調。奥武蔵の低山は最近でこそ外秩父七峰などの案内板が充実したコースが増えているが、一歩外れると地図なしではお手上げとなるところも多い。
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つげ義春, 貧困旅行記

マンガ作品ではなく文章による旅行記。逃避願望を持ったつげ義春からすると、旅行と蒸発の差が紙一重であることを感じる。どこか諦観した様な目線も実に良い。
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かとうちあき, 野宿入門

野宿と言っても山岳系ではなく、町中での方。ボリューム軽めのユルい内容なので、コミックエッセイ感覚でどうぞ。
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ヒラマツオ, 台湾 女ひとり旅

台湾旅行のエッセイコミック。夜市をはじめミーハースポット中心で、特殊な場所はなし。普通のツアー旅行の前に読むには丁度良いかもしれない。
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橘由歩, 全国ごちそう調味料 ご当地の絶品でご飯が進む! お酒が旨い!

日本全国から集めた69種の調味料カタログ。お取り寄せするようなややお高めのものが中心。カタログだけではなく、それぞれの調味料に簡単なレシピが付いているのも嬉しい。
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マイケル・ブース(著), 寺西のぶ子(訳), 英国一家、日本を食べる

イギリス人シェフとその家族が3ヶ月に渡り日本を食べ歩いた記録。無理に日本を持ち上げることなく、ところどころ素直に文句をつけながらも、日本の食事に馴染んでいく姿が良い。また家族連れということもあり、グルメガイドだけではなく旅行記としても良い仕上がりになっている。
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安島太佳由, 日本戦跡を歩く

日本全国の戦跡を巡り写真を撮り続けた労作。特に掩体壕への愛は素晴らしい。現存している戦跡は全国に散らばっているため、なかなか気軽に見に行けるものが少ないのは残念。2002年の発行のため、幾つかは既に失われている点にも注意。
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秀良子, おしゃべりは、朝ごはんのあとで。

外食での朝食をテーマにしたゆるめのエッセイコミック。表紙は一見BL風だが、主役はこの男性ではなく作者である黒い小人の方。食べ歩きの企画自体に新味はないが、マンガとしての完成度は高く、くすりと笑える小ネタも多い。