ベースボーロジーは野球文化學會の刊行している論文集。まずは1999年に発行された第1号を読んでみた。
著者は比較的年輩の筋金入りの方が多く、”あの頃の「阪急ブレーブス」” や “外来語受容形態としての明治野球用語解説” 、 “「紀元ハ、二千六百年」下の日本職業野球聯盟” など、懐古系のコンテンツに力が入っている。このあたりはなかなか商業出版にのらないところなので嬉しいところ。
また、セイバーメトリクス的コンテンツとして、”野球における統計的解析” もある。こちらは野球でよく言われるジンクスの検証を行ったもの。フランチャイズ効果のない高校野球においても後攻有利の傾向が見られるという発見は興味深い。とはいえ、近年の傾向はまた異なっている可能性も高いので、再検証が必要だとは思うが。
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