冨田和成, 資本主義ハック 新しい経済の力を生き方に取り入れる30の視点

資本主義社会の攻略本。資本主義の未来を楽観視した上で、アービトラージを推奨する。

金融資本の運用一辺倒ではなく、元手を生み出すための人的資本の形成に半分以上を割いているのが特徴。その上で課税や社会保障を “重力” と呼び、重力の大きい人的資本から重力の小さい事業資本へシフトしていくことを勧めている。

金融資本の運用部分はプロと競合しにくい長期投資や新興銘柄を推奨。期限を切らない長期の大きな予測は概ね外れず、板が小さい新興銘柄はアービトラージの余地が生じやすい。また、金余りの世界で最後にお金が流れ着く先を、エンタメ、健康、時間の創出、感情を伝えるサービスと予測しているのは興味深い。リスクコントロールにもきちんと触れているのが良心的。

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