ラップトップPCの新調 2024

自宅でのプライベート作業に使用していたASUS ZenBook Pro 15 UX550GD-8750が5年物となりさすがに苦しくなってきたので新調することとした。

選定条件

選定条件は以下の通り。

前回の新調から、いくつかの条件を更新している。さすがに今どきフルHDは少々狭苦しい。メモリもSSDもVMの併用を考えるとそろそろもう一段階増やしたいところだし、GPUもあと5年は遊べるようにアップグレードしたい。DP Alt Modeはもはや手放せないものとなった。M.2 SSDがすでに広く普及した今、後から差し替えができるとコスパが良い。見た目がうるさいゲーミングPCは部屋に置きたくない。

一つ一つはさほど無理な条件ではないが、すべてを満たすものというと、さすがに選択肢が限られる。そのため、いくつかの点は妥協した。現在の生活スタイルではプライベート用のPCはほぼ書斎に据え置きで、まれに (子どもが昼寝をしているときや家内が書斎を占拠しているときに) リビングで作業したり、実家に帰省した際に持っていく程度になっているので、サイズや重量、バッテリーの持ち、耐久性は重視せずパフォーマンス優先。インタフェースも外付けのキーボードやトラックボールを使用することが多いので、本体のキーボードへのこだわりは諦めた。

  • 必須条件
    • 非光沢液晶。15インチ以上。WQXGA以上
    • メモリ32GB以上
    • SSD 1TB以上
      • 空きM.2スロットあり (増設可)
    • GeForce RTX 40シリーズ相当以上
    • USB3.1 Type-C以上 (もしくはThunderbolt 4) が2口以上
      • DP Alt Modeで4K/UHD (60Hz) 出力可
    • ヘッドセット端子必須 (4極CTIA)
    • スパイウェアなメーカーは除外
  • 望ましい条件
    • 4K以上の非光沢液晶
    • メモリ64GB以上 (換装可)
    • SSD 2TB以上
    • USキーボード。テンキーなし。タッチパッド中央配置
    • GeForce RTX 4070 Laptop以上
    • 以下のインタフェースをできるだけ備える
      • USB PD充電
      • SDもしくはmicroSDのカードリーダ
      • HDMI
      • USB Type-A (1口以上)
    • 2.5kg以下
    • あまりピカピカ光らない

マウスコンピューター DAIV Z6-I9G70SR-A

選定条件に従って、マウスコンピューターのDAIV Z6-I9G70SR-Aを選んだ。ゲーミングPC然とした仕様ではあるが (さすがにモニタは60Hzだが)、ゲーミングPCではなくクリエイターPCのラインナップに入るため、デザインはだいぶ落ち着いている。表玄関から買いに行くとさほど安くないが、価格.com限定モデルはだいぶお得感がある。限定モデルでもBTO可能なのも嬉しい。メモリは64GB、SSDはWD_BLACK SN850X 2TBに増設して税込364,900円。

耐久性はしばらく使ってみないとわからないが、見かけのスペックは上々。ただ、いくつか気になる点はある。

  • M.2 NVMeが2スロットあり、デフォルトでは1スロットは空きとなっているので増設が可能。当然保証外なので自己責任で
    • 裏蓋はネジ9本で止められているだけで変なテープ止めなどはないので、メンテナンス性は高い。ただし、そのネジが長短混在しているのと、小さいながらも爪があるのには要注意
  • カタログ上は15.5時間バッテリーが持つことになっているが、GPUを活かす使い方だと基本的には据え置き運用だろう。
    • そもそも頻繁に持ち出すタフな使い方をするのならば、それ用のPCを選ぶべき
    • 電源アダプタが (GPU搭載機用の180Wとしては) 小ぶりなのが嬉しい
    • GPUをブン回しているときでなければUSB PDの給電でも動作する
  • キーボードは流行りのアイソレーションキーボード。打鍵感は悪くないが、レイアウトは今ひとつ
    • 邪魔なテンキーがあるせいでいくつかのキーが割を食っている。特にEnterの小ささや、コロン、ピリオドの変形には注意が必要。外部キーボードを繋いで使用することが多いので妥協したが、メインのキーボードとしてはかなり厳しい
  • インタフェースは概ね必要にして十分
    • USB Type-Cは左右に一口ずつあるが、微妙に仕様が違う。左側はUSB 3.1だが、右側はThunderbolt 4。USB 3.1側もDP Alt Mode, PD共に対応しており4K60Hzが出るので実用上はあまり問題はないが、特殊な用途を考えている人は注意が必要
    • SDカードリーダは最近のPCによくあるはみ出す仕様。他の製品と比較してもかなり浅めの作りで、端子部分がギリギリ入る程度
      • 今どきUHS-Iなのはいただけない。極端に浅いスロットなので、UHS-Iの9ピンのスペースしか確保できなかったのかもしれない
    • ヘッドセット端子は左、マウスやトラックボールを接続するUSB-A端子は右と、考えられた配置
    • ケンジントンロックがあるのが嬉しい
  • 今どきのPCらしく包装は簡素で、付属品もほぼない。電源アダプタの他には簡単なマニュアル程度
  • 本体はマグネシウム合金だが、塗装にあまり高級感が感じられない。底面はしっかりプラスチックでコストダウンしている
  • 高負荷時のファンの音はかなりのものなので、静音を求める向きは注意
    • 冷却を考えて配置しないとGPUのパフォーマンスが十分に出ないかもしれない (未検証)
  • BTO系らしくあまり余計なソフトなどは入っていないが、唯一マカフィーリブセーフだけは外せないので、手動でアンイストールが必要

その他のメーカーの動向

その他のメーカーの製品を検討した結果は以下の通り。

  • Lenovoはやはりスパイウェア疑惑の悪印象が拭いきれない。そこさえ気にしなければありだとは思う
  • ASUSのROGも悪くないが、BTOが利かない。ゲーミングPCの主張が強いデザインも好みではない。TUF Gamingも似たりよったり
  • MSIも候補にあったが、あまりにラインナップが幅広すぎて各機種のレビューが見つけられない状態であったり、たまに良いと思った機種があっても在庫切れだったりで見送りとなった
  • HPのOMEN Transcend 16も候補にあったが、やや割高なのとM.2スロットに空きがない (一部のサイトには空きスロットありとの記載があるが、Transcendではない方のOMENと混同したものと思われる) のが惜しかった
  • DellのALIENWARE x16もデザインが派手めで、すべてのインタフェースが背面にある独特の配置も苦しい。SSD以外のBTOがなく、メモリもオンボードで増設が利かなそう。Intel版のm16も最後まで候補に残っていたが、やはりデザインと重量が受け付けなかった。また、もう少しBTOの自由度が高いXPS 15も選択肢にあったが、ディスプレイがFHD固定となってしまう (これはモデルチェンジが近く在庫切れを起こしているためかもしれない) のとかなり割高 (さすがに同等スペックで200,000円差は苦しい) なのとで諦めた。USキーボードを選べる数少ない選択肢だけに惜しい

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