羽田圭介, 羽田圭介、家を買う。
多くの引っ越しを経て理想の家を購入するまでのエッセイ。さすがに文章は上手く、引き込まれる。庶民的な普通の若者の一人暮らしから始まり、芥川賞受賞後にそれなりに裕福な暮らしとなり、理想的な家を手に入れるまでの心境の変化を追った面白さもある。特に多くの趣味人が一度は思い描いたことがあるであろう、都内の住居とは別に地方に理想の仕事場を確保しようという計画 (と断念) は、他人事とは思えない。家の購入資金を確保するための投資遍歴も興味深い (が、投資の参考にはしない方が良いとは思う)。趣味の車・バイクやインテリアの話題が多く、肝心の書斎、特に大量に所有しているであろう書籍の扱いにあまり触れられないのは残念。
堀元見, 読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全
久しぶりにジャケ買いならぬタイトル買いをした本。その期待を裏切らない出来で、下ネタを教養のレベルにまで昇華している。下ネタのためのこじつけかと思わせつつ、案外に考証がしっかりしているネタも多い。
堀井雄二, 塩崎剛三, 堀井雄二のドラゴンクエストのつくりかた
若いクリエイタ向けの教科書的な位置付け。お話づくりからモンスターのパラメータ調整まで、実践的な内容が多い。シナリオの改版履歴も読んでいるだけで楽しい。ドラクエの開発裏話的な内容を期待して読むと裏切られるかもしれないが、ゲームづくり、特にJRPG開発に興味がある人は必ず読むべき本。
白石忠志, 法律文章読本
合理的な技術文書とはまったく異なるロジックで書かれている法律文章を読み解くための解説書。直感的ではない方法で採番していたり、新たな専門用語を作る代わりにわざわざ日常語を違う意味で使用して混乱を招いたりと、不合理な部分が多いながらも、一応のルールはあることが伺える (なぜそのようなルールになっているかという疑問はほぼ解消しないが)。