Windows環境のバックアップ体制を見直した。今まではpdumpfsを愛用していたが、現在はメンテナンスされておらず、さすがに限界を超えている。
macOSの方は標準のTime Machineだけで十分なバックアップができているが、Windowsはそうはいかない。標準で提供されているファイル履歴の機能がそれに相当する (ことになっている) が、%USERPROFILE%以外も含めてバックアップを取るのには向かない。行儀が悪いアプリケーションはさまざまな場所にデータを置いてしまうことがあるので、それも含めてバックアップが必要だ。また、パスの最大長の制限に引っかかるのも鬱陶しい。バックアップと復元 (Windows7) の方はもう少しまともだが、現在では非推奨だ。
Windowsのバックアップにもとめる要件は以下の通り。概ね優先度の高い順。
- Windows 11で利用可能であり、継続してメンテナンスされていること
- 世代管理が可能なこと
- コマンドラインでバッチ処理が可能なこと
- ローカルのHDDやSSDへのバックアップが可能なこと
- ネットワーク上へのバックアップは不要
- オープンソースのツールであることが望ましい
- 暗号化や圧縮はあればなお良いが必須ではない
- 必要に応じてBitLocker To Goによりバックアップ用のドライブ全体を暗号化すれば実用上十分である
- バックアップ全体を書き戻さずに、任意時点の任意のファイルを個別に取り出せること
- VSSに対応していることが望ましい
- バックアップ対象を意識せずにドライブ全体のバックアップを取れると便利
この条件で選定し、resticを使用することとした。上で挙げた要件をほぼ満たしている。他に要件を満たした候補としてKopiaやDuplicati, BorgBackupがあったが、もっともシンプルで実績があるresticを選定した。
概ね期待通りに動作しているが、いくつか注意点をまとめる。
- VSSを使用する場合は (当然ながら) 管理者権限が必要となる
- 一般権限のユーザがバッチ処理を動かすには細かな工夫が必要となる
- 特定の時点の特定のファイルを単独で取り出す際には少々工夫が必要となる
- バックアップしたファイルがエクスプローラから直接見えるわけではなく、resticのコマンドを通じてアクセスする必要がある
- いわゆる普通のファイルやフォルダとして見えない不安感が拭えないという向きは、時々robocopyあたりの素のコピーを併用した方が良いかもしれない
- バックアップしたファイルをGUIで見られるブラウザGUIが別プロジェクトのrestic-browserとして提供されている
- バックアップしたファイルがエクスプローラから直接見えるわけではなく、resticのコマンドを通じてアクセスする必要がある
- バックアップの際のパスワード指定はほぼ必須。パスワードは対話型インタフェースで入力したりコマンドラインに直接書く他に、外部ファイル (単にパスワードをテキストファイルに書けば良い) を指定できる

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