トム・スタンデージ(著), 新井崇嗣(訳), 世界を変えた6つの飲み物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史

“世界を変えた” という視点で見ると、この6つの飲み物でまず異論ないだろう。水が入るべきではと思われるかもしれないが、こちらは巻末に第7の飲み物として取り上げられている。世界を変えた飲み物の多くは、水を安全に飲めない時代にその代わりの飲み物として生まれた側面を持つ。途上国の多くの人々が安全な水に用意にアクセス可能となったときには、第7の飲み物として取り上げられるかもしれない。

さて、6つの飲み物は生まれた時代も地域もバラバラだが、いずれも歴史の転換点を象徴する飲み物という点は共通している。本書は飲み物そのものよりも、それらが歴史に与えた影響を中心に記述されている。コーヒーハウスのサロン的な役割など、飲み物の影響を過大評価しすぎているきらいはあるが、それらに目をつむれば読み物として文句なしに面白い。

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