comic

上村一夫, 菊坂ホテル

かつての本郷菊富士ホテルを舞台に、竹久夢二、谷崎潤一郎を中心とした文人達を描く。上村の描く女性の艶っぽさは出色。
book

小林弘人, 新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に

著者はサイゾーやギズモード・ジャパンの立ち上げで知られる方。話がポンポン飛ぶ雑多な構成とラフな文体が少々読みにくいが、"雑誌の役割はコミュニティを作ること" というメッセージは伝わってくる。
book

V.S.ラマチャンドラン(著), サンドラ・ブレイクスリー(著), 山下篤子(訳), 脳のなかの幽霊

こう言っては少々不謹慎だが、臨床における神経疾病の事例の数々がとにかく面白い。簡単に自分で再現できる実験方法がいくつか示されているのも嬉しいところ。手軽に脳の不思議体験ができる。これを一冊通して読むと、だんだんと自己というものが揺らいでくる感覚がある。著者の言う脳の中の幽霊 (Phantoms in the Brain) が、自分の意識していないところで様々な作業をしている気持ち悪さというものに気付いてしまった。
diary

Trust in Rust II

地図を眺めていたら通勤経路の側にキャッシュTrust in Rust IIを発見したので探してみた。タイトルと説明文を読めば難易度は低目。他にも通勤経路の近くは意外とキャッシュの密度が高いので、徐々に探していこう。
book

アーロン・ブラウン(著), 櫻井祐子(訳), ギャンブルトレーダー ポーカーで分かる相場と金融の心理学

短期投資はゼロサムゲームであり、その本質はギャンブル (本書ではテキサス・ホールデムを中心に説明しているが、多くのギャンブル・ゲームに当てはまるだろう) であるという身も蓋もない本だが、きちんと本質を捉えている。単純なゲーム理論に傾倒してしまうとつい忘れがちになる、ゲーム理論の限界の先にプレイヤーの心理があるという事実を思い出させてくれる。第9章でエセル・リドルによる1921年の経験的ポーカー研究が紹介されているが、これがズバリと自分のことを言い当てられているようで衝撃を受け...
book

Jessica Lage, Trailrunner’s Guide: 50 Runs Around the Bay

こんなピンポイントな本が出てしまうあたりが、米国の懐の深さか。全50コースで、Marin county、East bay、Peninsulaが大体1/3ずつといったところ。10マイル以下の数時間程度で走れるコースが多い。60 Hikes Within 60 Milesと同じく地図がやや粗いので、迷いにくいコースが中心とはいえこの本の地図だけを頼りに走るのは少々不安ではある。周辺のトレイルランニングコース探しに眺める分には文句無し。
book

視覚デザイン研究所(編), わかりやすくて効果的 Webデザイン基礎講座

7日間でマスターするレイアウト基礎講座や7日間でマスターする配色基礎講座の姉妹品。Webに関する技術的な解説やユーザビリティの話は一切なく、あくまでも単一ページの見え方だけに絞った内容。2000年の出版物なので例題のページがまだまだ素朴だが、基本的なデザインの方針はそれほど古くなるものでもない。
book

スティーヴン・ヤング(著), 薄井ゆうじ(訳), 本の虫 その生態と病理 絶滅から守るために

本の虫 (bookworm) は実在した! として、一冊丸々仕上げてしまったユーモア本。本の虫に寄生された場合の症状には思い当たるところが多い :-)文中にちりばめられた小ネタの数々にもニヤリとさせられる。イザヤ・ベンダサン方式も効果的。
diary

高校と大学の違い

大学内のホワイトボードで発見。詠み人知らず。このあたりはどの国でも似たようなものか。
hack

カリフォルニア州の運転免許取得

普段の生活は自転車で乗り切れないこともないが、自動車大国アメリカでは免許がないと色々と不利益があるので仕方なく取ってみた。公共交通機関が発達しておらず自動車以外に選択肢がない場所が多いのに加えて、飲酒の制限が厳しい米国でパスポートを持ち歩かずに年齢が証明できるIDが欲しいというのもある。以下は取得の際のメモ書きだが、時々システムが変わる様なので利用は自己責任で。なお、筆記試験はRedwood City DMVで、実技試験はRedwood City DMVとSan Mateo ...