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コンビニ加盟店ユニオン, 北健一, コンビニオーナーになってはいけない 便利さの裏側に隠された不都合な真実

コンビニの告発本。コンビニ全般ではなくセブン‐イレブンに偏っており、ファミリーマートの事例が少々ある程度。また、加盟店オーナー側の主張がほとんどで、フランチャイズ側の言い分はほぼなし。それでも、具体的な事例が多数掲載されており、告発本としての意義は果たしている。いわゆるコンビ会計などのよく知られた問題に加え、加盟店の財務諸表で本来買掛になるべき部分を与信として金利を発生させているという問題に踏み込んでいるのは興味深い。
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エンディングノート

万一のためのエンディングノート家族持ちとなり、自身の万一の場合の対処を考える必要に迫られたので、エンディングノートを作成した。現在大きな病気などを抱えているわけではないが、突然の事故などの可能性はゼロではない。自身が意思表示できる状況ならばまだ良いが、それすらできない状況となってしまうとさすがに家族が困ることが予想される。家族も個別に蓄えがあり実家も健在なのですぐに生活に困ることはないはずだが、遺品の処分などの事後処理では判断に困ることがたくさんあるはずだ。そうした状況を想像...
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高橋名人, 公式16連射ブック 高橋名人のゲームは1日1時間

高橋名人の自伝。名人がハドソンに入社してからスター街道を駆け上がるまでが本人の手で綴られる。どれも誠実な語り口で、名人の人柄が伺える。シュウォッチ、キャラバン、Bugってハニーといった、名人の深く関わった流行の裏話も盛りだくさんで、当時を知る年代にはただただ懐かしい。カラーページには名人の思い出の品も多数収録されており、完全保存版と言える内容。
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堤未果, (株)貧困大国アメリカ

ルポ 貧困大国アメリカ IIに続いてもう一冊。シリーズ完結編で、貧困を生み出す巨大企業と政府の癒着を見事に描ききっている。大企業に絡め取られる農場経営、GM種子による食の支配、切り売りされる公共サービス。どれも現在のアメリカを理解する上で欠かせないものばかり。特に公共サービスの崩壊については、民間企業が運営する自治体Public Private Partner (PPP) の動向も取り上げられており興味深い。
book

堤未果, ルポ 貧困大国アメリカ II

ルポ 貧困大国アメリカの続編。今回は、学資ローンによる借金地獄、社会保証の崩壊による高齢者の転落、借金漬けにされる囚人たちなどが新たに取り上げられる。前巻に引き続き、医療改革が一向に進まない理由についても語られる。どれも近い将来に日本が同じ道を辿りかねないものである。
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田中慎弥, 孤独論 逃げよ、生きよ

15年間の引きこもり生活の後に小説家としてデビューした著者が、その間に向き合っていた孤独を論じる。外圧による思考停止 (これを著者は奴隷状態と呼んでいる) に陥らないため、意識的にいまいる場所から逃げ、冷静な頭で能動的に将来のことを考えることが必要。この過程で、孤独と向き合い、不安に耐え、思考を強化することは避けられない。
game

7 Billion Humans

Human Resource Machineの続編。7 Billion Humansをプレイ。大枠は前作を踏襲しているが、最大の違いはavatarが複数になったこと。簡易的ながらも分散プログラミングが楽しめる。tell/listen命令により、プロセス間でメッセージまで送れる。とはいえ書くプログラムは一本だけなので、各avatarに異なる処理をさせたい場合は貧弱な命令を駆使して状況により処理を分ける工夫が必要となる。ここが腕の見せ所。前作同様、自力で完全クリアはかなり難易度が...
product

「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2020

今年も例年通りスケジュールシートを更新。昨年に引き続きKADOKAWA版。特に仕様の変更はなし。
book

九井諒子, ダンジョン飯 (8)

前巻まで少しシリアスな展開が続いていたが、チェンジリングのおかげで少し場がなごんだ。ユーモアあふれる料理も復活。
diary

ダラス出張

出張でテキサス州ダラスへ。典型的な車社会の街。徒歩では近所の数百メートルのお店へ行くのにも一苦労。そもそも道路が人間が渡ることを想定していない作りテキサスの愛州心は凄まじいものがある。空港でうっかりLone StarのTシャツを子供へのお土産に購入してしまうリゾート地でもないただのアメリカだが、メキシコ料理 (いわゆるTex-Mex) を選んで食べると満足度が高いオヘア経由で帰国の予定だったが、オヘア側の悪天候で5時間ほど待たされた上にキャンセルされた。コールセンタへの電話と...