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フランク・ディケーター(著), 中川治子(訳), 毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962

機密解除された公文書を丹念に精査し、大躍進政策の実態を明らかにした労作。大躍進政策の期間の拷問・処刑死、餓死者の総計が4500万人以上にのぼるという推計には目を疑ったが、その丹念な調査過程を読み解いていくと、実に真っ当な推計だと納得させられる。中間人民共和国史を学ぶ上で、間違いなく必読と言える一冊だろう。訳はあまりこなれておらず、学術的な記述が多いことと相まって、今ひとつ読みにくいのが唯一残念なところ。
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巻来功士, 連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏

巻来功士の自伝的作品。半生を駆け足でなぞったやや淡白な内容だが、失敗も含めて過去を総括しているところは好感が持てる。
comic

渡辺保裕, 球場三食 (1)

最近ブームの食マンガの一つと思い期待せずに読み始めたが、これがなかなか。著者の野球愛、球場愛がこれでもかと伝わってきて、単にブームに乗っただけのマンガではないことがよく分かる。マンガのテンポも良い。
book

Joe Kutner(著), Sky株式会社 玉川竜司(訳), ヘルシープログラマ プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

O'Reillyの健康Hack本。雑多なtipsの詰め合わせではあるが、PCの前にに座りっぱなしの人々がチェックするべき事項は一通りカバーされている印象。日本語版で追加された末尾の "散歩とイングレス" はやや蛇足か。
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ナンシー関, ナンシー関全ハンコ5147

タイトルそのままの全ハンコ集。下手に細々した解説など入れずに、ただただハンコだけを並べた構成が潔い。
product

コクヨ カバーノート システミック リングノートタイプ

だましだまし使い続けていた「超」整理手帳のカバーをついに更新した。当初は「超」整理手帳伝統のA4四つ折りを探していたが、手帳の利用方法が変化してきたこともありA5版に切り替えた。最近は仕事のスタイルが少し変わり、スーツの内ポケットや尻ポケットに突っ込む必要が減ったため、A5版でも問題なくなったブロックロディア No.08に取ったメモを切り取って「超」整理法の封筒に放り込む運用をしていたが、メモの量が多い際に散逸するケースが出てきたため、一冊のノートにまとめる運用を試してみたく...
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竹内謙礼, 青木寿幸, 戦略課長

会計天国に続いてこちらも。今回のテーマは投資戦略。サラリーマンとしての戦略と、資産運用の戦略の二本立て。投資戦略の部分に新味はないが、読みやすさは健在なので、一冊目としてはおすすめできる。
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深見填, こどものためのドラッグ大全

子供向けの体ではあるが、基礎知識がない大人が読んでも勉強になる本だと思う。内容は存外にしっかりしており、トンデモ度は低い。身体依存、精神依存、中毒を正しく使い分けている点や、タバコやアルコールをドラッグとして扱っている点など、誠実さを感じる。
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石原伸司, 歌舞伎町のシャブ女王 覚醒剤に堕ちたアスカの青春

夜回り組長こと石原伸司による、とある覚醒剤中毒者のドキュメンタリー。その半生は、週刊誌的な興味をそそるものであり、一気に読んでしまう。著者の手により見事更生していればきれいなストーリーだったのだが、そう簡単にいかないところに、薬物中毒の難しさを感じる。
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サイモン・シン(著), 青木薫(訳), 数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち

サイモン・シンの著作はすべて読んでいるが、まさかここでザ・シンプソンズを取り上げてくるとは思いもしなかった。それでも読み進めてみると、決して変化球ではなく、サイモン・シンが本気で取り組むだけのテーマであることがよく分かる。ザ・シンプソンズに散りばめられた分かる人にだけ分かればよい数学ネタを解説するというある意味無粋な試みではあるのだが、その解説自体をエンターテイメントとして成立させている筆力はさすが。おすすめ。