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北村薫, 盤上の敵

今まであまり読んでこなかった北村薫を少し。 さすがにご都合主義が過ぎる部分があるのと、あまり読後感が良くないのは残念だが、ミステリとしての面白さは十分。
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魔夜峰央, 翔んで埼玉

まさかこのマンガが復刊されるとは。思う壺ではあるが買う。 魔夜峰央のネームバリューでいろいろと赦されている気はする。
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久住昌之(作), 土山しげる(画), 荒野のグルメ (2)

荒野のグルメの続編。 久住昌之はさすがに出版数が増えすぎ乱造感が出てきているが、その中では安定しているように思う。
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美達大和, 死刑絶対肯定論 無期懲役囚の主張

前作の人を殺すとはどういうことかに続いて読んでみた。 主に自身の犯罪に至るまでの心理を扱った前作と異なり、自身の周りの懲役囚達の思考や現行の刑務所の欠陥に焦点を合わせている。例によって本物の無期懲役囚であるかは疑問が残るところだが、それを抜きにしても真っ当な主張に思える。
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中野純, 「闇学」入門

闇を歩くの頃から注目していたが、ついに "闇学" を標榜するまでに昇華させてきた。 素朴な闇歩きの楽しさを語るだけではなく、日本人と闇との歴史的な関わりまで深く切り込む内容は素直に脱帽。
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ヘンリー・ペトロスキー(著), 池田栄一(訳), 本棚の歴史

フォークの歯はなぜ四本になったかのヘンリー・ペトロスキーが扱っていたもう一つのテーマは何と本棚。 現在ではあまりに当たり前過ぎて視界に入らない本棚だが、この形が確立するまでには本の形とともに様々な紆余曲折を経てきた。本の形、本の社会的な位置づけ、読書スタイルの変化が相互に絡み合って変化していく様子はエンターテイメントとしても素晴らしい。おすすめ。
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アキリ, ストレッチ (4)

ストレッチもついに完結。 もともとストレッチというネタの制約がある中で長期連載には限界があったが、ストーリー的にも良い潮時という気がする。
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中村聡史, 失敗から学ぶユーザインタフェース 世界はBADUI (バッド・ユーアイ) であふれている

楽しいBADUIの世界のネタを単行本にまとめたもの。 UIを系統立てて学べるような本ではないが、事例集としてはなかなか。単純に読み物としても面白い。
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データスタジアム株式会社, 野球×統計は最強のバッテリーである セイバーメトリクスとトラッキングの世界

二部構成で、前半はセイバーメトリクスの紹介。こちらはセイバーメトリクスファンならば常識とも言える話がほとんどで新味はない。 真打ちといえるのは後半のトラッキングシステムのお話。PITCHf/xに代表されるトラッキングシステムを活用した分析はまだまだ発展途上の分野で新しい発見も多い。
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左巻健男, 面白くて眠れなくなる物理

いわゆる科学雑学本。 科学好きにとってはあまり新規なネタはないが、読み物としての出来は上々。中高生でも十分に楽しめる内容か。