diary

Carmen@Erkel Theatre

Hungarian State Opera House本家は日程が合わなかったので、Erkel Theatreの方で観劇。チケットはWebで予約可能。発券まで自宅プリンタでできるErkel Theatre周辺はやや治安の良くない雰囲気の通りもあるので注意が必要クロークの支払いはフォリントのみ。最終日の夜の観劇だったため、フォリントは使い切ってユーロしか残っておらず難儀した字幕は舞台の上方。もちろんハンガリー語のみ予算の制約のせいもあってか、かなり現代劇風の味付けになっているい...
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岡本健太郎, 山賊ダイアリー (3)

前巻同様、淡々とした猟師生活が綴られるだけなのだが、これが実に面白い。ネタの面白さに加えて、生き物へのリスペクトや遵法精神の高さなどが端々から感じられるのも一因か。
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網野善彦, 古文書返却の旅 戦後史学史の一齣

東海区水産研究所月島分室で蒐集していた全国各地の漁村の古文書を返却する旅をテーマにしたエッセイ。その多くが (著者の責任でないものもあるたとはいえ) 借用期間を過ぎているもののため、懺悔の旅となるのだが、それでも関係者の温情に助けられる様子が描かれている。史学のフィールドワークの現場を知る上でも非常に興味深い一冊。
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Rigoletto@Wiener Staatsoper

旅行を兼ねてWiener Staatsoperで観劇。チケットはWebで予約可能。カード決済後は自宅プリンタで発券までできる。Webは日本語までサポートしており、至れり尽くせりドレスコードはやや注意が必要。Parkettあたりはさすがにジャケットが必要な雰囲気。Premiereだともう少しランクを上げる必要がありそう字幕は各座席に設置されている。英語と独語が選べる回り舞台を活用した舞台作りが素晴らしい主役級の歌唱を見せてくれたのがGilda役のErin Morley。特に第3...
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福地誠, 「牌効率」入門ドリル76

初心者向けの牌効率本。4枚麻雀から始まり、徐々にステップアップしていく構成。地味ながら良書で、中上級者が基礎を見直す上でも役に立つだろう。冒頭と巻末には桐島いつみのマンガもあるがやや大人し目。こちらはもう少し毒があっても良かったか。
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西村賢太, 小銭をかぞえる

いつも通りの私小説。今回は同棲中の女性とのエピソードが中心。毎回読む度に嫌な気分になるのだが、それでも次々と読んでしまうのはなぜだろう。
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ビートたけし, 達人に訊け!

ビートたけしと各界の第一人者との対談集。ゲストは多くの分野に渡っているが、インタビュアーとしてのビートたけしは素晴らしい仕事を見せている。所々にユーモアを交えながらも茶化すことなく、専門家へのリスペクトが感じられるのが良い。
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中川基, 本当にコワい? 食べものの正体

前著のニセモノ食品の正体がなかなかの良書だったのでこちらも。前作同様、中立を意識した論考で好感が持てる。紙幅の都合もあってか各項の情報はやや浅目な点は注意が必要。自分で調べ物をする前提で読むのがおすすめ。
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西牟田靖, 本で床は抜けるのか

最初は "本で床は抜けるのか" という素朴な疑問から出発したドキュメンタリが、いつの間にか蔵書を巡る長い旅へ。特に結論や増え続ける蔵書への決定打が出るわけではないが、蔵書の扱いに困っている人間ならば共感を持って読めるのは間違いない。終盤は本論から外れた著者の家庭の事情が強く出る構成で、好みが分かれるところかもしれない。
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久松達央, キレイゴトぬきの農業論

著者は久松農園の設立者。農業論という表題が付いているが、経営論半分、随筆半分といったところ。小規模農家の関係者には非常に参考になる部分が多い様に思う。