comic

施川ユウキ, バーナード嬢曰く。 (2)

1巻完結だと思っていたバーナード嬢曰く。のまさかの続編。前巻ではチョイ役だった神林しおりが独り歩きし始め、いい雰囲気に。読書家あるあるも健在。
book

仁藤夢乃, 女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち

JKお散歩やJKリフレの現場で働く女子高生へのインタビューを柱に据えたドキュメンタリ。インタビュー自体は非常に興味深く読ませる内容だが、女子高生に肩入れしすぎるあまりに真偽が不明な話を鵜呑みにしていたり、後半の議論がほぼインタビュー結果のみに頼ったものであるのがやや残念。
book

原田実, 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統

著者はASIOSの中の人。江戸しぐさの矛盾や嘘を暴くだけにとどまらず、それが生まれた背景まできちんと踏み込む姿勢が良い。ところどころに独善的な推理が見られるところがやや難か。
book

ロースおじさん, ロースおじさんのとんかつQ&A その悩み、豚に相談した?

「グーペ」のキャラクターブログ「とんかつ教室」の書籍版。新規ネタは少なめだが、コレクターグッズとしては買い。
diary

Carmen@Erkel Theatre

Hungarian State Opera House本家は日程が合わなかったので、Erkel Theatreの方で観劇。チケットはWebで予約可能。発券まで自宅プリンタでできるErkel Theatre周辺はやや治安の良くない雰囲気の通りもあるので注意が必要クロークの支払いはフォリントのみ。最終日の夜の観劇だったため、フォリントは使い切ってユーロしか残っておらず難儀した字幕は舞台の上方。もちろんハンガリー語のみ予算の制約のせいもあってか、かなり現代劇風の味付けになっているい...
comic

岡本健太郎, 山賊ダイアリー (3)

前巻同様、淡々とした猟師生活が綴られるだけなのだが、これが実に面白い。ネタの面白さに加えて、生き物へのリスペクトや遵法精神の高さなどが端々から感じられるのも一因か。
book

網野善彦, 古文書返却の旅 戦後史学史の一齣

東海区水産研究所月島分室で蒐集していた全国各地の漁村の古文書を返却する旅をテーマにしたエッセイ。その多くが (著者の責任でないものもあるたとはいえ) 借用期間を過ぎているもののため、懺悔の旅となるのだが、それでも関係者の温情に助けられる様子が描かれている。史学のフィールドワークの現場を知る上でも非常に興味深い一冊。
diary

Rigoletto@Wiener Staatsoper

旅行を兼ねてWiener Staatsoperで観劇。チケットはWebで予約可能。カード決済後は自宅プリンタで発券までできる。Webは日本語までサポートしており、至れり尽くせりドレスコードはやや注意が必要。Parkettあたりはさすがにジャケットが必要な雰囲気。Premiereだともう少しランクを上げる必要がありそう字幕は各座席に設置されている。英語と独語が選べる回り舞台を活用した舞台作りが素晴らしい主役級の歌唱を見せてくれたのがGilda役のErin Morley。特に第3...
book

福地誠, 「牌効率」入門ドリル76

初心者向けの牌効率本。4枚麻雀から始まり、徐々にステップアップしていく構成。地味ながら良書で、中上級者が基礎を見直す上でも役に立つだろう。冒頭と巻末には桐島いつみのマンガもあるがやや大人し目。こちらはもう少し毒があっても良かったか。
book

西村賢太, 小銭をかぞえる

いつも通りの私小説。今回は同棲中の女性とのエピソードが中心。毎回読む度に嫌な気分になるのだが、それでも次々と読んでしまうのはなぜだろう。