fukumoto

book

北村賢志, 虚構戦記 研究読本

いわゆる仮想戦記でよく用いられるIFを批判するという体裁。取り上げているIFの出処が不明な点が残念。どこまでが本当に仮想戦記で用いられたものなのかが検証できない。また網羅性も不明で、叩きやすいIFだけを取り上げているようにも見える。解説は自説に都合の良い事実のみを持ちだしているように思える部分があるものの、定性的には大筋は納得できる。
book

安藤百福発明記念館(編), 転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福

日清食品創業者の安藤百福の伝記と語録をまとめたもの。今季の日清食品の株主優待で配布された。関係者の編集ということもあり、あまり客観的なドキュメンタリーではなく宣伝色が強いが、その波瀾万丈な生き方は読み物として十分に面白い。
comic

押切蓮介, ハイスコアガール (5)

本編の小春との対決を引っ張りながらも、脇役の活躍が素晴らしい。宮尾はもちろんのこと、じいややハルオママ、新キャラの二子玉川フェリシアなど、どれも魅力的。
movie

ボス その男シヴァージ

ロボットの前のラジニカーント主演作品。まさにラジニカーント作品らしい王道のストーリー。もちろん、歌も踊りもハイレベルで、180分があっという間。
book

Chris Sanders(著), 高橋基信(監訳), 宮本久仁男(監訳), 岡真由美(訳), 実践 パケット解析 第2版 Wiresharkを使ったトラブルシューティング

パケットキャプチャの入門書。副題にある通り、あくまでもWiresharkを用いたトラブルシューティングが中心ではあるが、パケットキャプチャから基礎的な分析までがきちんと網羅されている良書。この分野の入門書としては文句なし。ただし、トラブルシューティング以外の目的、例えば統計的な分析などについてはやや記述が不足している。また、Wiresharkで対応可能な小規模な分析のみが対象のため、その範囲を超える大規模な解析は別の情報を参照する必要があるだろう。
book

殊能将之, 美濃牛

前作のとはだいぶ毛色が違い、王道のミステリー。舞台設定や登場人物の多さも横溝正史的。700ページ超の分厚い文庫本だが、一気に読ませるのはさすが。
book

徳丸浩, 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

いわゆる "徳丸本" 。さすがに定番となっているだけあり、基礎的な理論から応用まで隙がない。セキュリティを主題に据えているものの、HTTPの教科書として見ても良い出来。解説だけではなく演習も充実しているので、新入社員教育などにも良いかもしれない。おすすめ。
book

グローバルタスクフォース, ポーター教授『競争の戦略』入門

難解なを読み解くためのガイドブック。重要な部分を箇条書きで抜き出したような部分が多いため、読み物というよりは考えをまとめるときのチェック表として使ったほうが良いかもしれない。考える必要がある項目が漏れ無くまとまっているのは安心できる。
book

藤本建二, 核と女を愛した将軍様 金正日の料理人「最後の極秘メモ」

金正日の料理人の続編にあたる本。表題は釣りで、核の話も女の話も申し訳程度。前作と重複する部分もやや多い。
book

おさけ日和

居酒屋から家飲みまで、お酒に関する小ネタを集めた企画本。軽く雑誌気分でどうぞ。