fukumoto

book

李在根(著), 河合聡(訳), 北朝鮮に拉致された男 30年間のわが体験記

漁船の操業中に北朝鮮警備艇に拿捕された韓国人の半生記。一度は朝鮮労働党に入党し北朝鮮社会に溶け込んだ人物だけあり、平壌を中心とした都市部の生活実態がリアルに描かれている。
book

近藤武史, 榎木英介, わたしの病気は何ですか? 病理診断科への招待

あまり聞きなれない "病理診断" の実態を語った本。著者はどちらも現役の病理医。豊富な図版と実例で、実際の病理診断の流れがよく分かる。
book

岩貞るみこ, 青い鳥文庫ができるまで

児童書の編集部をテーマにした小説。小説とはいえ非常に生々しい内容で、出版編集の実態を知りたい向きにもお勧めできる。出版業をテーマにした作品は他にもあるが、児童書ならではの心遣いを随所に織り込んでいるのが嬉しい。子どもたちの懐事情を気にかけたり、子どもたちの読むものに誤りは許されないと校正に力を注いだりといった姿は素直に共感できる。(判型は大きく異なるものの) 青い鳥文庫の装丁を真似ているあたりも心憎い。
comic

鬼頭莫宏, のりりん (5)

自転車の組立からツーリングまで、本格的に自転車入門マンガになってきた。自転車未経験者が楽しめているのかやや心配になる。ラブコメ要素は申し訳程度。
book

星新一, つぎはぎプラネット

没後16年目の新刊。過去の単行本未収録作品をまとめたもの。出典は児童誌や企業のPR誌など様々で、比較的初期の作品が多い。テーマも品質も大きくバラつきがある。星新一の作品とも思えないようなものも混ざっているので、あまり期待し過ぎると裏切られるかもしれない。コレクターズアイテムとしては重要な一冊。
comic

石田敦子, 球場ラヴァーズ 私を野球につれてって (2)

球場ラヴァーズの新刊。今回の野球ネタはWBCと前田の引退。どちらもファンの思いがきちんと込められていて非常に共感できる。野球以外のテーマはこれはこれで面白いが、やはり無理に詰め込まなくても良い様な気がする。
game

Magic 2014 – Expansion Pack

Magic 2014 - Duels of the Planeswalkersの拡張パック。Magic 2014 - Expansion Pack。短めの新キャンペーンが追加舞台はRavnicaとKamigawa新デッキは5種類。メタ上位から順に以下の通り。Sylvan Might (緑単エルフ) が今回のトップメタ。Sylvan MessengerやLead the Stampedeでカード・アドバンテージを稼ぎながら大量のElfを展開し、Timberwatch Elfで柔...
diary

ライオンズ vs. マリーンズ @ 西武ドーム

前回から3年ぶりの西武ドーム。いつの間にか埼玉西武ライオンズの公式サイトでチケットレス購入ができるようになっていた球場の他にライオンズストアでチケットに引き換えられる手数料不要なので、チケット屋を通すよりも少しだけお得西武ドームは3年前とあまり変化を感じないライオンズ側から見ればクライマックスシリーズ進出への望みを繋ぐ一戦のため、ほぼ満員の客入りその割には当日券はビジターの一塁側が先に売り切れていたペットボトルは持ち込み可なのがありがたい。ただし缶や瓶は紙コップに移す必要があ...
book

リクナビNEXT Tech総研(編集), 我らクレイジー☆エンジニア主義

リクナビNEXTの同名の連載からよりぬきして単行本化したもの。直接役に立つようなtipsがあるわけでも、自己啓発本のように明確な指針を与えてくれるわけでもないが、読み物として抜群に面白い。その上、エンジニアや研究者など技術に携わる人ならば間違いなく元気になれる。
book

満員電車がなくなる日 鉄道イノベーションが日本を救う

満員電車の歴史と、満員電車をなくすための方策の提言。提案されている運行方法のイノベーションは素人目にはリスクが高まりそうに見える箇所がある。例えば、コストダウンのために無線LANをこの種の基幹で利用するなど、通信屋としては非常に怖い。一方で、戦略的プライシング等の運賃のイノベーションは非常に興味深い。社会的批判さえ乗り越えられれば十分に実現性があるものと思われる。