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日本離島センター, 日本の島ガイド シマダス

amazonで何気なく注文したらものすごく分厚い本が届いてしまいました。ページ数にして1300ページと、ちょっとした事典サイズです。収録された1000島以上 (!) の島々それぞれについて、地図はもちろん、生活や特産などの情報も盛りだくさんで、パラパラとめくり出すと止まりません。現実逃避をしたいときにお勧めです。
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佐山和夫, 野球とアンパン 日本野球の謎カウント・コール

紹介文の日本とアメリカでは、なぜストライクとボールのコール順が逆なのだろうか。野球が国民的スポーツに成長する過程を、パンの受容と日本オリジナルの誕生と対比して描く。というのにつられて買ったのだが、その肝心の謎は結局解けずじまい。著者による推察はあるものの、決定的な根拠があるわけではないので、あくまでも仮説の域を出ない。アンパンと同じ和洋折衷のたまものだと言われても少々強引に感じてしまう。野球史の話自体はおもしろかったので損をした感じはしないが、少々看板に偽りありな気がした。
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アール・ミンデル, 丸元淑生 (訳), ビタミン・バイブル

ビタミンやミネラルについて網羅的に書かれている、まさにバイブルの名にふさわしい本です。ただし、最初から通して読むタイプの本ではないので、他の栄養学の本と併せて事典代わりに使ったり、手元に置いておいて暇なときにパラパラと眺めたりするのがいいかもしれません。また、不足している栄養素を食事ではなくサプリメントで補う傾向が強かったり、食事で摂る場合もあまり日本向けではないメニューが含まれていたりする点は注意が必要です。
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ドーター・コパ, 幸せを呼ぶパソコン風水

某所のビンゴ大会の景品でいただいた。絶対自分では買わない本だけにちょっと新鮮。"幸運を呼ぶ、末広がりで中央揃えの署名", "スタートメニューをいじると運気がダウン", "メッセンジャーの位置は東南の方角が吉" など、今までの技術者的価値観を根底からひっくり返されるtipsの数々がステキ。
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丸元淑生一気読み

丸元淑生さんの著作をまとめて読んだ。まあ、ツッコミどころはあるものの、精製度の低い穀物や豆類を中心に食を組み立てろという大筋は同意できる。
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橘玲, 雨の降る日曜は幸福について考えよう

今までの橘氏の他の著書のまとめ本です。橘氏の得意とする資産運用・人生設計といった内容を主に、相変わらず身も蓋もない内容が淡々と語られます。たとえば生命保険や医療、年金、教育、不動産といった、人生で避けて通ることのできない項目について、残酷であることを厭わずに真実だけを淡々と述べていきます。この手の本にありがちな、甘い嘘、美しい嘘は強い意志をもって避けているようにもみえます。自分で考え、自分で自分の人生を設計するという気が少しでもある人は決して読んで損することのない本です。
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大久保義信, ミリタリー・グルメ 戦闘糧食の三ツ星をさがせ!

世界22カ国のレーション (戦闘糧食) を実際に食してレポートした労作。兵士の食事というのは軍事の中で一番人間に近く現場の生活が見える部分で、実に興味深い。各軍ごとにお国柄が見えるのも良い。残念なのが、紹介されているレーションの多くが一般人である読者には入手不能であること。米国のMREあたりはその手の専門店やインターネット通販で放出品を見かけるが、その他のレーションはまず普通には入手できない。中越地震以降、非常食として備蓄したいという需要もあると思うのだけど。なお、著者は軍事...
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28歳からのリアル & 28歳からのリアル マネー編

サクサク読めるので、2冊まとめても半日あれば十分。「仕事」、「結婚」、「お金」、「住宅」、「健康」など、28歳頃には考えなければいけないことは一通り押さえているので、この手の問題を一度も考えることがなかった人がとりあえず読むには良いかと思う。内容は全体的に当たり前のことが多く、独自の視点は感じられない。悪く言えば、この手の本のマネー本やマニュアル本の寄せ集めに思える。また、ファッション、クルマ、持ち物の選び方に関する記述が妙に偏ったものだったり、世間の目を気にしすぎているきら...
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日経バイト編, ソフトウェアの匠

豪華執筆陣によるソフトウェアに関する各分野の解説集です。一話が20ページ強で完結しているのでお気軽に読めて、ためになる (気がする) 、ちょっと得した気分になる本です。個人的にツボだったのは八幡勇一さんのキーボード論です。タイプライタに始まるキーボードの歴史がまとめられています。テレックスやメインフレームのインテリジェント端末を体験していなる世代には自明のことも多そうですが、私のようにワープロ・マイコンあたりからキーボードに触り始めた人間がその歴史をかいつまんで知るのにはお勧...
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セバスチャン・モフェット(著), 玉木正之(訳), 日本式サッカー革命

Jリーグが発足した1993年、私はまだ中学生だった。当時の私は野球少年でサッカーなど意識したこともなく、もちろんJリーグの前身であるJSLなど存在すら知らなかった。そんな中、突然現れたJリーグはマスコミに大々的に取り上げられ、一大ブームとなった。流行ものが好きな弟が関連グッズをどこからか手に入れてきたことを覚えている。それから11年、Jリーグはバブルの崩壊に伴ういくつかのクラブの危機を経て、現在の地に足のついた組織として成功を収めている。今振り返れば、川淵チェアマン (現在は...