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後藤一仁, 新版 東京で家を買うなら

の改訂版。 家を買う際には、自分や家族が快適に過ごせることに加えて、将来の売却や安全性を考慮することを勧めている。さらに賃貸しやすい物件であれば、いざというときのオプションが増える。付属の売却時に価格が下がる可能性がある条件のチェックリストも網羅性が高く有用。 購入エリアの選び方も参考になる。東京の不動産価格は西高東低・南高北低だが、賃料はオフィス街や官公庁街を中心とした同心円状のため、価格と賃料のギャップが生じる。これを考えると、どのエリアでは購入するべきか賃貸で過ごすべき...
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長谷川裕雅, 磯野家の相続

入り組んだ大家族でありながら日本人ならば誰もが知っている磯野家を例題に据えた相続本。例題の力はやはり強力で、様々な相続の事例がすっと頭に入ってくる。 中盤以降は磯野家があまり登場しなくなり、一般的な相続本のようになってしまっているのがやや残念。
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動物事件研究委員会(編著), ぼくはこうして動物に襲われた あんなに優しい目をしていたのに

一見危険に見えないが実は危険な動物をテーマにした企画本。動物園でおなじみの動物たちから、イルカやアシカといった水族館の人気者まで、幅広い動物が取り上げられている。いずれも危険なイメージがあまりない動物たちだが、実際に人間が襲われた実例を見ると野生で生き延びてきた動物には必ず恐ろしい一面があることを思い知らされる。 子供向けの装丁だが、大人が読んでも十分に楽しめる。
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坂口一真, 1億円貯まったので、会社を辞めました。

日常の節約の小技が中心で、おそらく1億円を貯めるために必要であったであろう収入を伸ばす方法や資産運用の方法は記載がない。また、会社を辞めた理由もぼんやりとした説明のみで、その後の生活スタイルが今ひとつ見えてこない。
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G・ウザク(著), 福地誠(編), 麻雀 定石「何切る」301選

麻雀 傑作「何切る」300選の続編で、構成は同じだが問題はもう少し基礎寄り。 類題が3題ずつ出題される形式が教科書にうってつけで、どういった手牌の違いが打牌に影響してくるのかを自然に学べる。 合間に挿入されるコラム "アバウト何切る理論" も実践的で、1シャンテンピーク理論、5ブロック理論、2ヘッド理論あたりをきちんと押さえられれば初心者を卒業できる。
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井戸まさえ, ドキュメント 候補者たちの闘争 選挙とカネと政党

政治家になるには避けて通れない選挙。その選挙に出馬するには、まずは政党の候補者にならねばならない。その闘争を当事者が描く。 選挙に出られればどの党でもいい、というのが本音の政治家も多い。とにもかくにも議席を得なければ、何も仕事ができないのだから当然だ。そうでないと、この世界では生き延びられない。理念は政党の必須条件ではあるが、選挙をきっかけとして設立されている (比例代表での得票には政党が必須である) 以上、理念は後付けとなってしまう。2017年の異次元総選挙は、この点を明ら...
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アナスタシア・マークス・デ・サルセド (著), 田沢恭子(訳), 戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係

現代のスーパーマーケットで手に入る便利な食品の多くが軍隊生まれであり、さらにその多くが米陸軍出身である。缶詰、レトルト食品、フリーズドライ、パック入りの加工肉、エナジーバーといった身近な食品の数々。いずれも持ち運びに便利で、すぐに食べられ、常温で長期保存でき、手頃な価格で、万人に愛される味。これらの特徴はすべて軍隊で求められるものと共通だ。本書は、それらの食品を生んだ米陸軍のネイティック・ソルジャー・システム・センター (ネイティック研究所) への取材や膨大な文献調査により、...
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逢阪まさよし+DEEP案内編集部, 「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

東京DEEP案内の書籍版。もともと毒の強いサイトではあるが、さらに "住みたくない街" というキーワードで絞り込んだ内容となっている。 巻頭の "住みたくない街" の見分け方は実践的な内容。駅前にあるものや駅周辺を歩いて得られる情報が、危険なサインを出していることも多い。 首都圏の主要な街をほぼ網羅しているので、自分の住んでいる街や住んだことがある街の記事を眺めるのも一興。巻末の索引が充実しているのも嬉しい。
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ひさしApp, バカ売れアプリ生活 自作ゲーの集客とマネタイズぜんぶ教えます!

どうぶつスクールシミュレーターなどで有名なひさしAppによるアプリ開発指南本。 アプリ開発の収入で生活することを前提に、徹底して収益化することにこだわった実践的な内容。細かなUIの改善ポイントからマネタイズの方法まで、包み隠さずに公開してくれているのは好感が持てる。また、アプリ開発につきものの爆死への対応方法 (爆死自体はまったく問題ない!) も参考になる。
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西村賢太, 人もいない春

今回は秋恵と出会うまでの若い時分のエピソードが中心。時期は違えど、自ら他人との関係を壊していく難儀な生き方と読後感の悪さは共通。 珍しく私小説以外の小説 "悪夢――或いは「閉鎖されたレストランの話」" も収録されている。こちらも怖いもの見たさで氏の小説を読んでいるところを満足させてくれる佳作。