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スコット・A・シェーン(著), 谷口功一(訳), 中野剛志(訳), 柴山桂太(訳), 〈起業〉という幻想 アメリカン・ドリームの現実

華やかに見える米国のスタートアップも、その実態は大きく異ることをデータで示している。 米国はそもそも起業が盛んなわけではなく、その起業もハイテク産業ではなく建設業や小売業などの枯れた業種が中心。起業の動機も、世界を変えるという華々しいものは少数派で、他人の下で働きたくないという理由が多い。起業した結果、雇われていたときよりも長時間労働かつ低収入に陥っていることも多い。 それでも、起業自体が幸福度を挙げることにつながっているのは救い。他人のために働くよりも自分のために働いたほう...
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Testosterone, 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

一見ネタ本だが、実はなかなかに考えられた良書。 どんな悩みも筋トレで吹き飛ばせるという主張が繰り返される。自己啓発本は読んだあとに何をすれば良いかよくわからずそのままとなってしまうことがお多いが、本書はとにかく筋トレをやるべきと思わせてくれる。 具体的な筋トレ方法がほとんど書かれていないのは他の本をあたれば良いが、効果はすべて科学的に証明されていますと主張している箇所はさすがに参考文献を挙げるべきかと思う。
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架神恭介, 至道流星, リアル人生ゲーム完全攻略本

"人生" という名のネットゲームの運営者視点でその攻略法を解説するスタイル。 構成は目新しく、運営者の掛け合いも楽しめるが、内容はやや薄め。マネー本をある程度読んでいる層にはあまり目新しい話はないかもしれない。また、天地創造から現代まで全世界の人類史を俯瞰できる神の視点でありながら、後半はほぼ現代日本に限定された話になってしまっているのも残念。
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村上世彰, 生涯投資家

その物言いで批判を受けることも多い著者だが、本書を通読すると、その思想が一貫していることがよく分かる。 本書で繰り返し述べられているのは、日本の上場企業の内部留保が多く、ROEを低下させていること。新しい事業にきちんと投資できないのならば、自社株買いや配当で株主に還元することが経済を回すことになるという思想には強く共感できる。
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藤木TDC×和泉晴紀, 辺境酒場ぶらり飲み

孤独のグルメのヒットを受けてというわけではないだろうが、和泉晴紀も食マンガを描いていた。久住昌之とのコンビとはまたひと味違った雰囲気。繁華街からは少し外れた "辺境" をテーマにしており、お店のチョイスも所々に挟まれる小ネタも渋い。このあたりは藤木TDCのセンスか。
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サラ・クーパー(著), ビジネスあるある研究会(訳), 会議でスマートに見せる100の方法

Yahoo! やGoogleでの勤務経験もある著者によるネタ本。 無駄な会議が多いのは米国やGoogleも例外ではないのが分かり少し安心する。
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井出留美, 賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか

食品ロスが生まれる社会的な背景を中心に扱う。消費者のゼロリスク志向、食品メーカーの過剰な安全基準、日付後退品を拒否する流通など、さまざまな要因が絡み合って大量の食品ロスを生み出していることがよく分かる。
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出口治明, 働く君に伝えたい「お金」の教養

聞き手付きの講義スタイルのマネー本。 基本的なお金の知識やマネープランの話はあまり新味がないが、お金の使い方と保険の話は含蓄がある。体力と気力がある時期にお金と時間を使うほうが、ずっと濃密な体験ができる。ライフステージ別のオススメ保険リストは、最低限の保険を考える上で参考になる。もっとも保険が必要となる子どもありの家庭であっても、就業不能保険と教育費分の死亡保険があれば充分なことが多い。
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天原, 33歳独身女騎士隊長。

お下劣な内容でありながらどこか古き良き(T)RPG風味もあり、バカファンタジーのようでもありながら細かな設定が意外にきっちり詰められていたり、著者のセンスというかバランス感覚の良さが感じられる。こういう人を天才というのだろう。
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安田峰俊, さいはての中国

現代中国の暗部に迫ったルポタージュ。 ネトゲ廃人、習近平の聖地、内モンゴル自治区のゴーストタウンなど、華やかな報道では決して扱われない "さいはて" に踏み込んだ力作。これらの影から目をそらしていては、中国の実態には決して迫れない。