book 鈴木大介, 老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体 振り込め詐欺の現場の密着ルポ。描写が幾分物語的に過ぎるとは思うが、妙にリアリティがある。高齢者を狙う特殊詐欺犯罪犯が自身を正当化し加担する若者たちを洗脳する論理が興味深い。金を持っているが使わない老人たちは「若い世代の敵」であり「日本のガン」であり、彼らから金を奪うことは正義であるという理屈だ。荒唐無稽な理屈ではあるが、頑張っても経済的に報われない若者には刺さるところがあるのだろう。 2022-03-02 book
book 審判メカニクスハンドブック(第5版) ISBNがついておらず、全日本野球協会から購入するか中古を入手する必要がある。私はメルカリで購入した。送料込みで600円。内容はだいぶ玄人向きで、基本的な用語の解説もない。"ゴーアウト" などの基礎的な語はおろか、"メカニクス" の意味するところもきちんとした説明がない。またこの手の本に必須の索引もないので、本当にわかっている人だけが読む想定なのだろう。それでも類書がまったくない唯一無二の本なので、真剣に審判の腕を磨きたい人には必須の一冊となる。野球審判の基本は二人制にあり、... 2022-02-26 book
product Apple iPhone 13 Pro Max SIMフリー 2年ぶりにiPhoneを新調。まだ十分に使える状態ではあったが、iPhoneが限界を迎えていた家内に今まで使っていたiPhone XSをお下がりに出すためもあって更新した。やはり画面の大きさは正義と感じる。他の性能はあまりiPhone XSからの変化を感じないが、これだけでも機種変更する価値がある。 2022-02-19 product
product GENTOS Bike Light XB-800R 本格的に自転車通勤となったので、ライトを購入。リアライトも一緒に。スペックから見ると割安な製品で、作りもしっかりしている。肝心の光量も十分。付属のブラケットの作りも悪くなく、取り外しも容易。手持ちのライトとしても使いやすい。しかしながら、実際に使い込んでみるといくつか惜しい点に気が付く。充電はmicro USB。当然ながらUSB PDには対応しておらず、充電には相応の時間がかかる。また防水カバーがついているせいもあり、micro USBであってもコネクタ部の形状によっては接続... 2022-01-22 product
book 川崎悟司, カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑 著者は古世界の住人で有名な川崎悟司。人間の体の各部を様々な生き物に当てはめてイラスト化したもの。写実的でキモかわいいイラストがいい味を出している。 2022-01-03 book
comic 施川ユウキ, 鬱ごはん (4) 相変わらず鬱々とした展開だが読み続けてしまう魅力がある。クーポンメールによるタダメシ、コロナ禍でのフードデリバリーのバイトなど、プロレタリア文学のような趣すらある。 2021-12-26 comic
book 冨田和成, プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか? その投資法と思想の本質 一般人にはあまり馴染みのないプライベートバンクのお話。プライベートバンクは顧客の突飛な要望にも応えるカスタムメイドが売りだが、当然預かり資産によりプライベートバンカー1人が扱う顧客数が変わってくる。100万ドル以上の富裕層で55人、300万ドル以上の超富裕層で21人といったところが相場らしい (著者の留学時代の資料が元ネタとのことなので、今ではもう少し相場が上がっていると思う)。主要なプライベートバンクの顧客管理プロセスが興味深い。多少の差はあれど、いずれも顧客の人生の究極の... 2021-12-16 book
comic 大石 浩二, トマトイプーのリコピン (5) 一時期は単行本の刊行が止まっており色々と危ぶまれたが、再び安定してきたようで嬉しい。今回は三途川渉先生のインタビューや肛門のデーモンも完全収録。わかってらっしゃる。 2021-12-05 comic
book 水木楊, 人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 そろそろ自分も人生の残り時間を意識するような年齢になってしまった。幸いにしてそれなりに生活に困らないだけの基盤は整っている以上、最も希少なリソースはやはり時間である。本書はカネ、モノ、時間の3つの軸でライフスタイルを見直そうという試みている。計算式は年収をどのようにカネ (金融商品) とモノに振り分けたかというフローベースのものであるので、人によってはストックベースに修正して考えたほうが良いかもしれない。いずれにせよ、今まで自由時間というものを意識してこなかった人には考える良... 2021-12-01 book
book サンキュータツオ, 学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方 今どきは国語辞典といってもオンラインのものを使うのがせいぜいという人も多いと思うが、この本は様々な国語辞典の個性や魅力に目覚めさせてくれる。一口に国語辞典と言ってもそれぞれ個性があり、特に後発のものはきちんと差別化を図って作り込まれているのがよく分かる。この手の本での定番とも言える擬人化もあり。 2021-11-20 book