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がっぷ獅子丸, 悪趣味ゲーム紀行

ゲーム批評の連載をまとめた、ゲーム業界暴露本とバカゲー本の合いの子。特に黎明期のまだ未成熟だった頃のゲーム業界の内情は面白い。さいとーあゆみ (当時のゲーム批評の編集長である斎藤亜弓のペンネーム) のマンガもいい味を出している。この手の暴露ネタは笑えるギリギリの線を見切るのが難しいところだが、一部にその線を越えてしまって笑えないネタ (般若の面のアレ) があるのが少し残念。
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瀧野隆浩, 自衛隊指揮官

著者は防大卒の新聞記者。やや感情的になりすぎている箇所も見られるが、そのコネを生かして伝える自衛隊指揮官の生々しい声は読む価値が十分にある。
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玉村豊男, 世界の野菜を旅する

野菜の歴史書でもあり、エッセイでもあり、旅行記でもある不思議な本。著者の教養がそこかしこから滲み出ており、とにかく知的興味をかき立てられる。
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ほしよりこ, きょうの猫村さん

4巻までまとめ読み。好き嫌いが分かれそうなマンガ。
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わたなべぽん, 桃色書店へようこそ

アダルトグッズも扱う古書店の女性店長によるエッセイマンガ。絵柄と内容のギャップが味。
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亜樹直(作), オキモト・シュウ(画), 神の雫

ワイン蘊蓄マンガ。とりあえず知人からいただいた10巻までをまとめ読み。ワインの入門書としては良いかも知れないが、マンガとしてはストーリーのご都合のためだけの各種設定がアレすぎて登場人物に感情移入できる余地がない。ワインの表現もややクドい。
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中祥人, パスタの王国

1巻完結の作品に色々と詰め込みすぎて消化不良。もう少しページに余裕のある長期連載だったらと惜しまれる。
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水島弘史, 今日からおいしくなる洋食のシンプルルール

いわゆる普通の料理本と一線を画しているのは、ただのレシピブックではなく全ての料理の共通する基礎をきっちりと押さえているところ。扱っているのは、火加減、塩加減、切り方の3つの基礎的なルールだけだが、今までその基礎がいかに出来ていなかったかを思い知らされた。自己流でそこそこ料理ができていると思っている人にこそぜひ一度読んで欲しい。
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野中柊, きらめくジャンクフード

キャッチーなタイトルの本をもらったので読んでみたが、中身がスカスカだった。食の専門家ではない様なので、身の回りの体験談ばかりになるのは仕方ないとは思うが、それでいてエッセイとしてちっとも面白くないのはどういうことか。
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谷岡一郎, はじめての刑法入門

著者買いだが、他の著書に比べると少々キレがないか。雑多に盛り込みすぎで、散漫な印象。この著者ならば、賭博罪あたりに絞って一冊書いてしまった方が魅力的だったのではないか。