book 斎藤美奈子, 戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る 戦時中の記録のうち、婦人雑誌のレシピに目を付けたのは見事。 ただし、資料をまとめましただけで終わってしまっているのが少し残念。この手の企画には、実際に試作・実食しての評価を期待してしまう。巻頭カラーに少しだけ当時のレシピに沿って調理した写真が掲げられているが、あまり本文とリンクしていない。 2010-05-19 book
book 白輪剛史, 動物の値段 著者のような動物商にとってはその値段は当たり前のことかも知れないが、素人の持つイメージとの乖離は実に大きい。 動物というナマ物の値段が、単なる希少度だけではなく、需給関係、飼育コスト、輸送難易度、繁殖難易度、規制など様々な要因に左右されることがよく分かり実に興味深い。 2010-05-12 book
book 橘玲, 亜玖夢博士のマインドサイエンス入門 経済学の次はなんと脳科学。そうきたか。 言ってしまえばSFに入る様な内容で、出てくるネタはそれなりに実現可能性があるものが中心。経済学のときと同様に各技術の本質をよく掴んでいると思うが、少々詰め込み過ぎな感はある。 2010-05-11 book
book 齊藤正明, 会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 実際にマグロ船で働いた人が書いた本の様に見えるが、実は40日ほどマグロ船に見学者として乗り込んだだけ。 とはいえ、それでもマグロ船の人々の言葉にはいくつか気付きがある。普段あまり接点のないマグロ船の生活も興味深い。 2010-05-07 book
book 若林亜紀, 独身手当 公務員のトンデモ給与明細 暴露本としては面白いのだけれど、その域を超えるものがない。 ただ興味を引きそうな事例を集めて並べただけで、主張というものが感じられない。 2010-05-05 book
book ヘンリー・ペトロスキー(著), 忠平美幸(訳), フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 少々狙い過ぎな邦題 (原題は "The Evolution of Useful Things") な気もするが、内容も翻訳も非常に真っ当。 表題の食器類の他に、ペーパークリップ、ファスナー、プルタブなど、身近な実用品の進化の歴史を追うことで、"形は機能に従う" という定説を見直そうという試み。デザインに少しでも関連のある仕事をしている人ならば読んで損はない。 2010-05-03 book
book 村上春樹, 「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 今は閉鎖してしまった村上朝日堂における読者とのメールのやりとりを書籍化したもの。 繰り返し寄せられる不倫相談への淡々とした対応が村上春樹らしい。 2010-04-27 book
comic 安部真弘, 侵略!イカ娘 (1), (2) たまに立ち読みするチャンピオンで微妙に気になっていたマンガ。 やっぱりチャンピオンは無駄にギャグマンガのレベルが高いと思う。 2010-04-26 comic