review

comic

島本和彦, ワンダービット(2)

1巻に比べるとちょっとパワーダウンしているか。とはいえ、中にはキラリと光る良作があるのも確か。「ポットちゃん」に続く童話シリーズ (?) の「みっつの友情」や、島本全開の「怪奇カメムシ男」あたりはお勧めできる。
book

E.F.シューマッハー, 小島慶三(訳), 酒井懋(訳), スモール イズ ビューティフル 人間中心の経済学

1973年に出版された本だが、今読むとまるで予言書のよう。工業資源、特に石油についての指摘は今の時代にもそのまま当てはまる。さらに、「組織と所有権」と題して論じられる大規模組織や公共機関のあり方なども学ぶことが多い。文庫なのに1,200円もするのはアレだが、内容は間違いなくお勧めできる。
product

野口悠紀雄(著, 監修), 「超」整理手帳2008(黒)

毎年恒例の「超」整理手帳を今年も購入。そろそろ円熟期に入っているのであまり大きな仕様変更はなし。細かい点では、カンガルーホルダにペンホルダがついたのが地味に嬉しい。
movie

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序公開から2週間経ったのでそろそろ空いているかと思ったら大行列。今回はテレビ版のリメイクなので、映像を楽しむだけ。とはいえ、予算とCGを十分につぎ込んだクオリティは見事。エンドロール後の次回予告は、テレビ版から大きく飛躍した内容を予想させて楽しみ。次回からが本番か。
book

ブルボン小林, ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ

PS WORLDのハイパーコラムステーションに連載していた "俺が本当のゲーム脳" や、CONTINUE連載の表題作などをまとめたもの。飛び飛びで読んでいたので、まとめて読み返せるのはうれしい。世代が近いせいか、非常に共感できる内容。また、作家の視点から見たゲーム論、特に時折見せる物語性への厳しい評価がすばらしい。
book

鯨統一郎, 邪馬台国はどこですか?

帯には歴史ミステリ連作集という煽りが書かれているが、何というか歴史漫談というか。肝心の歴史ネタの面白さは保証付き。特に表題作はお勧めできる。私はあまり歴史に明るくないので、どこからがトンデモなのかはわからないが、読み物として十分に楽しめる。
book

コモエスタ坂本, 低度情報化社会 Ultra Low-level Information Society

コモエスタ坂本先生の7年振りの新刊。ここしばらくはAll Aboutの 野球・メジャーリーグのガイドで生存確認をしていたが、今作のテーマは情報化社会。情報爆発により情報のS/N比が低下し、さらに情報の重要度の見極めが難しくなるために情報化社会の質が低下している、という論旨。どこかで聞いたことがあるような話ではあるが、現在のブログやmixiの例や、坂本氏の過去の記事を交えてきちんと読ませてくれる。
comic

島本和彦, ワンダービット(1)

あの名作が文庫化されていたので即購入。やっぱり「ポットちゃん」は何回読んでも良い。文庫化にあたり、島本先生の各話へのあとがきが追加されているのもうれしい。お勧め。
book

小林由美, 超・格差社会アメリカの真実

米国の建国以来の政権の移り変わりと富の移動が密接に関係していることが豊富なデータで示され、格差の現状のみならずその格差が生まれるまでのメカニズムがよくわかる。在米26年の経営戦略コンサルタントの著者だけあって、格差社会の中の米国人のメンタリティも十分に伝わってくる。お勧め。
book

大橋禅太郎, 倉園佳三, すごいやりかた

いわゆるコーチングメソッド本。わずか一行の「やりかた」が数十個収められている。いくつかドキッとしたものがあるので、まずはひとつ試してみよう。