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島本和彦, ワンダービット(1)

あの名作が文庫化されていたので即購入。やっぱり「ポットちゃん」は何回読んでも良い。 文庫化にあたり、島本先生の各話へのあとがきが追加されているのもうれしい。お勧め。
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小林由美, 超・格差社会アメリカの真実

米国の建国以来の政権の移り変わりと富の移動が密接に関係していることが豊富なデータで示され、格差の現状のみならずその格差が生まれるまでのメカニズムがよくわかる。 在米26年の経営戦略コンサルタントの著者だけあって、格差社会の中の米国人のメンタリティも十分に伝わってくる。お勧め。
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大橋禅太郎, 倉園佳三, すごいやりかた

いわゆるコーチングメソッド本。 わずか一行の「やりかた」が数十個収められている。いくつかドキッとしたものがあるので、まずはひとつ試してみよう。
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中嶋信生, 有田武美, 携帯電話はなぜつながるのか 知っておきたいモバイル音声&データ通信の基礎知識

以前読んだ電話はなぜつながるのかの姉妹品。 システムが複雑な分、前作よりも集中して挑まなければいけないが、大まかな仕組みはよくわかる。ただし、W-CDMAを中心に書かれているので、cdma2000の知識が必要な人は別の本で補間する必要がありそう。
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三浦しをん, 風が強く吹いている

共に一流ランナーとして期待されながら、事件を起こして弱小校に進学することになった主人公と、怪我に苦しめられてきた先輩とを中心に一丸となって箱根駅伝を目指す、潔いくらい直球ど真ん中の青春小説。 未経験者があり得ない記録で走っているとか少々腐女子臭がするとか細かい点はいろいろあるが、陸上競技経験者としても共感できる疾走感溢れる作品に仕上がっている。500ページ超のボリュームを感じさせず、一気に読み終えてしまった。山口晃さんの装丁も素晴らしい。
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酒井聡樹, これから論文を書く若者のために 大改訂増補版

定番書だと思うが読んだことがなかったので今更ながら読んでみる。 論文の書き方だけではなく、投稿先の選定からレフリーコメントへの対応まで至れり尽くせりな内容。もちろん、肝心の論文の書き方も、豊富な実例でわかりやすい。論文を書こうという気のある人は読んで損のない一冊。
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ケン・セント・アンドレ, 安田均(訳), 柘植めぐみ(訳), グループSNE(訳), トンネルズ&トロールズ 第7版

から実に20年ぶりの改訂版。第5版が手元にないので (実家を漁れば出てくるとは思う) 詳細な比較はできないが、とりあえずの印象だけ。 献辞に "熊の" ピーターズやマイケル・A・スタックポールらの懐かしい名前を見つけてうれしくなるHTTの影響はほとんど感じられず、別系統に進化したもの (当たり前といえば当たり前だが)横組みになっただけで、一気に今風に感じるアーキタイプやタレントのルールが整理されたことで、いわゆる普通のゲームに近づいてしまった様に感じるMRに関するルールが改善...
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福岡伸一, 生物と無生物のあいだ

生命を定義する動的平衡がメインテーマなのだが、その他にもロックフェラー大学での野口英世の業績へのエピソード、エイブリーによるDNAの発見、ワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見など盛りだくさんな内容。科学本にしては少々文芸的な、かといって科学的な内容を端折らない構成にも引き込まれる。また、研究者の生活を感じさせるエピソードも多く挿入されており、最先端の分野を非常に身近に感じさせる。
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安間伸, ホントは教えたくない資産運用のカラクリ3 「錬金術入門」篇

シリーズ3作目。今回のテーマは裁定取引 (アービトラージ) 。 前作よりさらにメタな内容で、もはや資産運用というよりも世の中の仕組みを学ぶための本となっており、具体的なテクニックが学べるものではない。資産運用本ではなく経済の本質を学ぶための本としては良質な方だと思う。
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サイモン・シン, 青木薫(訳), ビッグバン宇宙論 (上, 下)

フェルマーの最終定理、暗号解読に続く、サイモン・シンの最新作。 相変わらず見事な構成力と筆力で、2冊組のボリュームが全く苦にならない。単に最先端の理論を説明するのみにとどまらず、古代ギリシャから現代までの天文学の流れを追わせることで、各時代の人々の宇宙の捉え方の変遷がよくわかる。お勧め。