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象印マホービン オーブントースター こんがり俱楽部 ET-GC30-BZ

12年もののトースターがついにお亡くなりになったので買い替え。症状的に分解してニクロム線ヒータを交換すれば直る気もするが、さすがにその時間が取れなくなっている。私も大人になったものだと思う。新しく購入したのは特に売りの機能もないが基本機能がしっかりした堅実なトースター。1,300Wの出力は十分で、広い庫内は食パン4枚が同時に焼ける。上火グリルモードも日が通りにくい具材を乗せたトーストを焼く際に便利。前面の蓋が外せたりと、メンテナンスしやすい作りも嬉しい。細かい点だが、焼き網の...
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黒木真生, 誰が麻雀界をつぶすのか

Mリーグにより空前のブームを迎えている麻雀界に対する提言コラム。プロ雀士のあり方を徹底してエンタメの視点から論じているのは新鮮。競技麻雀を始祖とする従来型のプロ雀士とは一線を画している。noteの記事を再編集したものが多いこともあり、ある程度背景がわかっていないの理解に苦しむところがあるのは残念。脚注も何もなく突然固有名詞が出てくるのは、最近の麻雀業界にうとい人間には少々こたえる。
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橘玲, 無理ゲー社会

出自ではなく個人の能力や業績により人生が決まるメリトクラシーな社会の構造を解き明かすのが本書の大きなテーマ。しかし、その正体が明らかになるにつれ、多くの人にとって攻略不能な "無理ゲー" であることも明らかとなってしまう。特に現代社会では生まれ持った知能が否応なしに格差を生み出してしまうが、身分制社会のように生まれのせいにすることも許されず、同じゲームに参加することが強制される。この "無理ゲー" による格差の拡大を食い止めるのは、戦争や革命、統治の崩壊、疫病などによる社会の...
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施川ユウキ, バーナード嬢曰く。 (6)

今巻も安定した面白さ。本の紹介よりも主要な登場人物間の関係の掘り下げに重心を移してきたのも、それでいて本をただの小道具にせずにきちんとリスペクトが感じられるのも良い。奇跡的なバランス。
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mamorino6

mamorino6を購入した。22,000円という機種代金はまあこんなところか。手数料なしでの分割支払いも可能。契約プランはジュニアケータイプランME (600円/月) の他にジュニアケータイプランN (500円/月) も選べる。+メッセージを使わない場合はジュニアケータイプランNで良い。ジュニアケータイプランMEしか選べないと紹介しているサイトもあったり、公式のジュニアケータイプランNのページにもmamorino6の名前がなかったりするが誤り。ただし、意識的に選択しないと当...
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斉藤淳, ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語 わが子の語学力のために親ができること全て!

著者の主催するJ Prep斉藤塾への誘導があるので多少のバイアスは仕方ないが、それを割り引いて読めば役に立つ情報も多い。多様な教材へのポインタが示されるので、それを目当てに読むのも良い。英語の音に重きを置いている姿勢は評価できる。フォニックス読みの練習の推奨や、音をベースとして指導している英語塾を選ぶことなどは納得感がある。また、CEFRによる語学力測定やレクサイル指数による本選びなど、この分野では当たり前でもあまり知られていない事柄を一通りさらえるのも良い。
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津島隆太, セックス依存症になりました。決定版

<決定版>との表記があるのは、元となったWeb連載版を大幅に編集したため。しかしこの編集があまり良くなく、さらりとし過ぎた仕上がりになってしまっている。これから読む方は、なんとかしてWeb版を読むことをおすすめする。
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天原, 33歳独身女騎士隊長。 (3)

前巻から実に2年半ぶりの新刊だが、相変わらず内容は申し分ない。完結するのかが心配になるペースだが、ペースを上げる方法もなさそうでもどかしい。
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クリスティー・シェン(著), ブライス・リャン(著), 岩本正明(訳), FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

いわゆるFIREムーブメントを推奨する本で、明確にFIREを打ち出した本の中では最も売れている本だろう。かなりの部分が自伝的な内容。中国の貧しい地域出身でカナダへ移民した家族という出自もあり、徹底してお金のリアルを追求している。専攻を選択する際に得られる超過給与と学費の比率であるPay-over-Tuition (POT) スコアを重視するなど、自らの情熱よりも期待できる収入に従う姿勢はその最たるものだろう (POTスコアに優れたコンピュータ・エンジニアリングの学位を取るため...
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広瀬友紀, ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

言語学者が子供の言語獲得の過程を観察したエッセイ集。子供が日本語の無声音 (濁音) と有声音 (濁音) の対応のずれに気付く様子が実に興味深い。「「は」にテンテンつけたら何ていう?」という大人にとっては簡単な質問に答えられない子供が多いという現象がある。これは種を明かすと、「か-が」、「さ-ざ」、「た-だ」が正しく無声音-有声音の関係にあるのに対し、「は-ば」が全く対応していない音であるため。テンテンの正体を正しく知っている子供こそ答えられないちょっと意地悪な質問である。ここ...