biography

book

中村計, 甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実

松井秀喜の5打席連続敬遠を扱ったドキュメンタリー。松井本人を含む多くの関係者へのインタビューを敢行した労作。あまり白黒を付けようというものではなく、インタビューが中心。当事者だけではなく、もう一歩進んで高野連あたりまで踏み込んで欲しかった。
book

落合福嗣, フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!

コアな野球ファンなら知らない人はいない落合監督のご子息、福嗣君の処女作。週刊プレイボーイに連載されていたコラム "落合福嗣の腹式呼吸" をまとめたものに加え、落合博満監督や信子夫人との対談や過去のエピソードも山盛り。ファンならぜひ。
comic

押切蓮介, ピコピコ少年

著者と同世代で完全にシンクロしてしまう。ゲームばっかりやっているダメ少年の自伝マンガなのだけれど、今思い返すと自分も負けないくらいダメ少年だった。
book

小島英俊, 文豪たちの大陸横断鉄道

夏目漱石、永井荷風、里見弴、林芙美子、横光利一、野上弥生子といった文豪達が残した紀行文から当時の大陸横断鉄道の様子を辿ろうという企画本。面白くないわけがない。
comic

上村一夫, 菊坂ホテル

かつての本郷菊富士ホテルを舞台に、竹久夢二、谷崎潤一郎を中心とした文人達を描く。上村の描く女性の艶っぽさは出色。
book

中沢新一, 古代から来た未来人 折口信夫

折口信夫全集を読む根性のない私にとっては嬉しい入門書。よく聞く折口信夫のキーワードである "まれびと" 、"ムスビ" などの概念がきちんと押さえられていて、この道の素人にもわかりやすい。
book

ならやたかし, ケンペーくんの鬼畜天誅記

あのケンペーくんの著者によるエッセイ集。ケンペーくんを生み出すに至った著者の半生や鬱屈した感情がこれでもかと叩きつけられる。一般の人にお勧めできる本ではないので、ケンペーくんを理解できる人だけどうぞ。
book

いしいひさいち, 現代思想の遭難者たち

現代思想をある程度分かっていないと楽しめないネタが多い。枠外に解説が付いているものの、それを読まないと理解できないというのはマンガとして成り立っていない様な気がする。
book

飯田進, 地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相

太平洋戦争中にニューギニア戦線に携わった著者により語られるその実態。当時の日本軍の南方での兵站が破綻していた様子がリアルに伝わってくる。著者の実体験に各種記録や手記の調査を加え、ニューギニア戦線各所の凄惨な事実がまとめられている。専門の学者ではないこともあり資料を素直にまとめただけだが、やはり当事者の言葉となると重みがある。
book

奥野修司, ナツコ 沖縄密貿易の女王

戦後混乱期の沖縄における密貿易時代を追ったドキュメンタリー。ほとんど文書としての記録が残っていない中、数少ない存命の関係者への取材でここまで調べ上げたのは素直に脱帽。タイトルにもなっている、密貿易の中心人物の一人であった金城夏子という人物が生き生きと伝わってくる。