biography

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小関智弘, 鉄を削る 町工場の技術

51年間に渡り、町工場の旋盤工を勤めてきた著者によって語られる、現場の職人魂。技術をただの定型作業として捉えるのではなくその本質をきちんと理解していることで、持ち込まれる無理難題を解決していったエピソードには素直に拍手を送りたくなる。また、従来の旋盤からNC旋盤への移り変わりによりブラックボックス化が進み、技術の伝達が失われていく様子が印象的。これは切削の世界に限らず、工学の多くの世界で同様のことが起きているように感じる。
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ウィリアム・パウンドストーン(著), 松浦俊輔(訳), 天才数学者はこう賭ける 誰も語らなかった株とギャンブルの話

クロード・シャノンやエドワード・ソープといった天才数学者が如何にして最適な裁定取引を実現するに至ったかを追った本。数式はほとんどなく、どちからといえばドキュメンタリーといった体裁だが、現代的な金融工学に繋がる流れはよく捉えられる。翻訳が今ひとつで少し読みにくいが、それを差し引いても読む価値のある本だと思う。
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島本和彦, アオイホノオ (1)

やっぱり島本先生はマンガよりも本人が面白いのではないかと思えてくる。庵野秀明をはじめとして、山賀博之やら南雅彦やら矢野健太郎やら、そうそうたる登場人物で、当時の大阪芸術大学の濃さが偲ばれる。
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デヴィッド・W・モラー(著), 山本光伸(訳), 詐欺師入門 騙しの天才たち:その華麗なる手口

1940年頃の作品の復刊なのだが、今でもあまり古さを感じさせない部分が多い。特に "カモを分析する" の章などは、騙される人間の本質は今でもあまり変わっていないのではないかと思わせる。あまり読みやすい本ではなく、ノンフィクション的な面白さには欠けるが、詐欺師たちの生き方や哲学を知るには良書。
comic

花輪和一, 刑務所の中

自身の刑務所体験を綴った漫画。制約の多い刑務所の生活なのだが、あまり悲壮感がなくユーモアすら感じる内容。特に食に関するエピソードが多いのは、やはり刑務所内の生活の楽しみはそれくらいしかないからか。
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池田信夫, ハイエク 知識社会の自由主義

ハイエクの入門書。専門外の人間がいきなりハイエク全集を読むのはかなり厳しいのでありがたい。今まではハイエクを行き過ぎた自由主義者であるいわゆるリバタリアンだという理解しかなかったが、それが生まれた時代背景と、その背後にある自由主義的な考えと保守主義的な考えとの双方がはじめて繋がった。後半は池田信夫blogでも度々取り上げられている知的財産権や電波割当の問題に繋がる。このblogを読む人ならば本書も読んでおいた方が良いだろう。
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羽生善治, 伊藤毅志, 松原仁, 先を読む頭脳

先日永世名人の資格を獲得した羽生善治さんのインタビュー本。羽生さんのインタビューに対し、認知科学学者の伊藤さんと人工知能学者の松原さんが解説を加えるというスタイル。インタビューから感じられるトップ棋士の自己説明能力 (メタ認知能力) の高さは興味深い。
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小室直樹, 経済学をめぐる巨匠たち

経 Keiに連載していた "経済思想ゼミナール" をまとめたもの。ロック、スミス、リカード、ケインズといった経済学の巨人達の業績を追うことで、経済学の大きな流れをつかむことが出来る。本書では、経済学の世界を古典派とケインズ派の対立とみなし、さらにその差はセイの法則が成立するか否かであると看破している。いつも軽快な、それでいて本質をズバリとつく小室先生の語り口も健在。おすすめ。
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ダニエル・タメット, 古屋美登里(訳), ぼくには数字が風景に見える

サヴァン症候群の著者の自伝的内容。内容があまり起伏がなく淡々と綴られるため (これもアスペルガー症候群の症状に関係しているのかもしれない) 、退屈な箇所もあるが、彼らの考え方を知る上では非常に重要な書籍。著者を被験者とした脳の研究も進んでいるようなので、その成果は是非また読んでみたい。
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糸井重里, 経験を盗め (文化を楽しむ編)

その道の権威の人たちと糸井重里の対談集。ちょっと本数を詰め込みすぎでひとつひとつが薄いのだけれど、自分の知らない世界に触れるきっかけには良いかも。