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小島拓(著), 弁護士法人畑中鐵丸法律事務所(法律監修), 融資地獄 「かぼちゃの馬車事件」に学ぶ不動産投資ローンの罠と救済策

かぼちゃの馬車事件を題材として、サラリーマン大家の実態や融資地獄に陥った場合の対処法などを解説している。根底にあるのは、本来は先祖代々の地主や資産家が行ってきた不動産投資に、知識も資産も銀行との取引実績もないサラリーマンが参入するという歪み。これには、日本銀行の方針による金融緩和を受けて生まれたサラリーマン大家向けの融資が大きく関係している。こうして、多くのサラリーマン大家が採算の取れない物件を掴まされ、融資地獄に陥っている。後半の融資地獄に陥った場合の対処法も良い。「借りた...
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NHK取材班, 暴走するネット広告 1兆8000億円市場の落とし穴

ネット広告の問題というよりも、広告を配信するアドネットワークに関する不正が中心。ネット広告の配信の仕組みの解説はわかりやすいので、初学者には良いかもしれない。表題との関係が薄い漫画村の取材で水増しされているのは残念。取材で気軽に海外を飛び回れるのはさすがNHKだと感じる。
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川田利明, 開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学

あのデンジャラスKが自らのラーメン屋経営を語った本。よくある名前貸しなどではなく、本気の体当たりでラーメン屋を経営したからこそ出てくる言葉にあてられ一気に読んでしまった。ラーメン屋をはじめとする飲食は脱サラでの失敗も多い厳しい業種と認識していたが、その内情は想像以上のものがあった。それでも真摯にラーメン屋という仕事とそのお客様と向き合い続ける姿勢は、プロレス時代と同様に応援したくなる。
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正垣泰彦, サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

経営者の書いた本には珍しく、根性論や精神論ではなく合理的な理論で非常に読みやすい。店長に売上目標を課さない。売上を決める立地、商品、店舗面積は本社の責任。店長は人件費や経費のコントロールが仕事カテゴリ内の料理の価格差を2倍以内に収めることで、どれを頼んでも無茶な金額にはならないという印象を与えられる人時生産性 = 1日の粗利益/従業員の総労働時間が大事食材を買い叩くのは時間の無駄。長期的に考えると、こちらだけが得をするのは不可能褒めることよりも公正な評価が大切
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ついに紙のスケジュール帳を廃止する

「超」整理手帳1990年代後半頃から20年以上に渡って「超」整理手帳でスケジュールを管理してきたが、ついにデジタル化することにした。あくまでもデジタル管理のスケジュール帳を正本としただけで、将来の予定を紙の上で考えることはあるし、リングノートも持ち歩き続ける。それでも、紙のスケジュール帳を主役の座からは降ろすことにした。スケジュール管理の破綻最も大きな理由は、複数の手帳の同期を手動でとる方法が破綻しつつあることだ。今まではなんと以下の4つのスケジュール帳を併用していた。「超」...
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クリス・クリアフィールド(著), アンドラーシュ・ティルシック(著), 櫻井祐子(訳), 巨大システム 失敗の本質 「組織の壊滅的失敗」を防ぐたった一つの方法

複雑なシステムの失敗を、チャールズ・ペローの理論によって読み解く。ペローの理論によると、システムの脆弱性は二つの変数によって決まる。一つはシステムの構成要素感の相互作用が線形系であるか複雑系であるかだ。構成要素の多くが分かちがたく結びついた複雑系では、何か問題が発生すると、あちこちで問題が生じ、何が起こっているかを把握するのが難しい。もう一つはシステム内の緩みの大きさで、密結合であるか疎結合であるかだ (ソフトウェア工学の密結合/疎結合とは意味が異なるので注意)。構成要素間に...
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ひさしApp, バカ売れアプリ生活 自作ゲーの集客とマネタイズぜんぶ教えます!

どうぶつスクールシミュレーターなどで有名なひさしAppによるアプリ開発指南本。アプリ開発の収入で生活することを前提に、徹底して収益化することにこだわった実践的な内容。細かなUIの改善ポイントからマネタイズの方法まで、包み隠さずに公開してくれているのは好感が持てる。また、アプリ開発につきものの爆死への対応方法 (爆死自体はまったく問題ない!) も参考になる。
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佐藤優, 組織の掟

佐藤優による組織論とその中での処世術など。外務省という特殊な組織での経験談がほとんどだが、大企業一般に通じるところもあるだろう。特に、能力の低い人間や、性格に欠陥がある人間を絶対チームに加えないことだ。とんでもない責任が降りかかってくるヤバい話については「聞かないでおく」というのが強力な防御法だ。といった組織のリスク管理については普遍的なものであると感じる。
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林和人, 香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則

香港大富豪層を相手にしてきた証券マンが見た彼らの考え方をまとめたもの。徹底的に目立つことを避けるLow Profileな生き方、すべての物事を利害関係でとらえる経済合理性、正しい知識による感情のコントロールなど、彼らに学ぶべきことはたくさんある。
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ロナルド・ドーア(著), 石塚雅彦(訳), 働くということ グローバル化と労働の新しい意味

昨今の規制緩和の波に乗って、国内外の競争が激化し、職場での競争までもが激化している。その中で労働者が仕事と生活のバランスを取って幸福となるには、"働くということ" の意味を真剣に考えなければいけない。本書はその思索に必要なデータ一式と問いが揃っている。