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高橋洋一, さらば財務省! 政権交代を嗤う官僚たちとの訣別

高橋洋一が小泉・竹中改革に携わっていた頃の話が中心。まさに "抵抗勢力" との対立真っ盛りの時期を描いているので、官僚システムの負の部分がよく分かる。 当時の大きな動きの原因と結果を直接的に繋げて見せてくれるので非常に読みやすいのだが、それが逆に他の多くの要素を切り捨ててしまっていないかが気になる部分がある。あくまで高橋洋一個人の視点からの回顧であることには注意が必要。
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ルイス・アンドレ・バロッソ(著), ウルス・ヘルツル(著), 丸山不二夫(監修), 首藤一幸(監修), 浦本直彦(監修), 高嶋優子(訳), 徳弘太郎 (訳), Googleクラウドの核心 巨大データセンターの変貌と運用の経済学

の訳書。原題通りの内容で、いくら売り上げのためとはいえ、表題に "Google" や "クラウド" といった流行り言葉を無理矢理埋め込むのは感心できない。 やや工学系論文のような堅さがあるが、内容はしっかりしている。これからのデータセンター、とくにWSC (Warehouse-Scale Computer) に興味のある人には必読だろう。
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高橋洋一, 日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える

高橋先生の新刊。 少々断定的すぎるように見えるのと、一冊に多くのネタを詰め込みすぎているのが難だが、相変わらず切れ味鋭い内容。現在の民主党政策に関する部分も多いので、賞味期限中にどうぞ。
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橘玲, 亜玖夢博士のマインドサイエンス入門

経済学の次はなんと脳科学。そうきたか。 言ってしまえばSFに入る様な内容で、出てくるネタはそれなりに実現可能性があるものが中心。経済学のときと同様に各技術の本質をよく掴んでいると思うが、少々詰め込み過ぎな感はある。
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山田昌弘, 結婚の社会学 未婚化・晩婚化はつづくのか

少し古い本だが、内容はまだ古くなっていない。 結婚難の原因をハイパーガミーと経済の低成長化に求めるという議論は今読んでも新鮮。
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高橋洋一, 竹内薫, 鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)

帰ってきたバカヤロー経済学という副題が付いているが、今回は政治のお話がメイン。前作では諸事情から名前を出せなかった高橋洋一先生も、今回は実名で登場。 政権奪取後の民主党の動きを見ていると支離滅裂に見えるときがあるが、"支持層のための政治" という視点で見ると (それが日本の国益にかなうかは別として) 実に首尾一貫していることがよくわかる。おすすめ。
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竹中正治, ラーメン屋vs.マクドナルド エコノミストが読み解く日米の深層

エコノミストの書いた日米比較論。タイトルは少し狙いすぎな気もするが、内容はマトモ。 全体的に広く浅くの内容なのだが,やはり著者の専門である経済の話題が面白い。特に日米の投資行動比較の項における、"日本人は文化的にリスク回避志向だから" という良く語られる論に対する反論。文化的な背景を持ち出さなくとも、金融資産の分布格差で説明が可能というのは説得力がある。
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城山三郎, 価格破壊

中内功をモデルにした (とされる) 経済小説。 初出は昭和44年の週刊読売の連載と少し前の作品だが、そのエッセンスは古くなっていない。少々後味の悪い箇所があるものの、エンターテイメントとしても上々。
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竹内薫, バカヤロー経済学

経済というものが、いかに各者のインセンティブによって動くものかがよく分かる。 後半は経済というよりもほとんど政治の話だが、これもインセンティブを軸に説明されておりわかりやすい。
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海老原嗣生, 雇用の常識「本当に見えるウソ」

よく世間で語られる雇用に関する俗説を見事に打ち砕いてくれる本。 終身雇用の崩壊、正社員の減少と派遣社員への置き換えといった巷で良く語られる論説がいかに怪しいものかがよくわかる。統計のインチキの見抜き方を学びたい向きにもおすすめできる。