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勝間和代, お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

金融リテラシーの入門本としては比較的まともな内容。ただし、アクティブ型の投資信託を推奨しているような箇所はちょっと疑問ではある。最終章に、社会責任投資を持ってきたのは興味深いところ。むしろこのあたりを掘り下げた方が類書との差別化ができたのではないかと思える。
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橘玲, 亜玖夢博士の経済入門

橘氏の新作。相変わらず安定して楽しめる。今回は実用的な知識はかなり抑えめで、読み物として楽しむ本。とりあえず、万人にお勧めできる質なのはさすが。
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山崎元, 新しい株式投資論 「合理的へそ曲がり」のすすめ

前半は「投資バカ」につける薬と重なる内容が多い。ある程度投資本を読んでいないと理解できないであろうところも一緒。後半の「ツールとしての投資理論の研究」が真打ち。最近の研究による効率的市場仮説の否定に始まり、近年ホットな研究分野である行動ファイナンスやニューロ・ファイナンスの流れまでが追える。また、投資のヒントとなりうるアノマリーの研究も興味深い。なお、初版は何カ所か誤植があるので著者のブログも併せて参照のこと。
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岩田正美, 現代の貧困 ワーキングプア/ホームレス/生活保護

社会福祉学の入門書的な内容。貧困の境界を定めることの難しさに始まり、欧米生まれの "社会的排除" の概念や日本の貧困の実体まで一通り学べる。特に興味深いのは、実際の統計データから見られる平均的な貧困者像と、マスメディアでよく見られるタイプの貧困者との差。やはり後者は様々なバイアスがかかるのだろう。
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E.F.シューマッハー, 小島慶三(訳), 酒井懋(訳), スモール イズ ビューティフル 人間中心の経済学

1973年に出版された本だが、今読むとまるで予言書のよう。工業資源、特に石油についての指摘は今の時代にもそのまま当てはまる。さらに、「組織と所有権」と題して論じられる大規模組織や公共機関のあり方なども学ぶことが多い。文庫なのに1,200円もするのはアレだが、内容は間違いなくお勧めできる。
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小林由美, 超・格差社会アメリカの真実

米国の建国以来の政権の移り変わりと富の移動が密接に関係していることが豊富なデータで示され、格差の現状のみならずその格差が生まれるまでのメカニズムがよくわかる。在米26年の経営戦略コンサルタントの著者だけあって、格差社会の中の米国人のメンタリティも十分に伝わってくる。お勧め。
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宮川公男, 統計学でリスクと向き合う あなたの数字の読み方は確かか

統計学をネタにした小話集。体系的に統計学を学ぶ本ではないが、読み物としてはおもしろい。特に、株式投資に関する統計の話や、ダウ平均株価の話などはそのあたりのいい加減なマネー本より参考になる。
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小室直樹, 論理の方法 社会科学のためのモデル

論理 (ロゴス) を使いこなすために必要なモデルの作り方を、多数の例を用いて説明している。そのモデルの例は、マルクスのモデルに始まり、経済学のモデル、ケインズ・モデル、一神教モデル、丸山真男教授の日本政治モデル、平泉澄博士の国史モデルと幅広く、小室先生の博識ぶりにいつもながら圧倒させられる。もちろん、小室先生の軽妙な語り口も健在。おすすめ。
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門倉貴史, 統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?

統計数字と言っても、そのほとんどが経済ネタだが面白い。株価指数や少子高齢化に関する身近な統計に始まって、いい加減な経済効果の推計の批判、景気判断に関する統計のバイアスなど、豊富な内容で楽しめる。
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小室直樹, 経済学のエッセンス 日本経済破局の論理

小室先生お得意のケインズ、サムエルソンのマクロ経済学の入門書。経済学のエッセンスであるところのケインズモデルの解説のわかりやすさに加え、この文庫のために加筆された「平成大不況のエッセンス」がまた素晴らしい。まさにバブル後の平成大不況の仕組みが腑に落ちる。相変わらずの小室節も健在でお勧めの一冊。