education

book

福地誠, 教育格差絶望社会

最近は麻雀業界での活動が中心の著者だが、過去にはこんな本も出していた。 教育とお金の話のぶっちゃけ系。その世代の子供でもいないとなかなか情報が入ってこない分野ではあるが、自身の子供の頃とは異なる世界となっていることが実感できる。感情論ではなく、データをきちんと押さえているのも好感が持てる。おすすめ。
book

左巻健男, 面白くて眠れなくなる物理

いわゆる科学雑学本。 科学好きにとってはあまり新規なネタはないが、読み物としての出来は上々。中高生でも十分に楽しめる内容か。
book

SIPropプロジェクト・今村 謙之(監修), 新里祐教(著), 佐久川剛(著), 遠藤正仁(著), 俺流プロトコル実装入門 Private Implementation Protocol

SIP風のプロトコルであるPIP (Private Implementation Protocol) を一から設計・実装してみようという試み。 表題通り、設計よりは "実装" に重きを置いている。実装中心ならば新たなプロトコルを作らずとも素直にSIPで良かったのではないかと思わないでもない。それでも、新たなプロトコルを作るというワクワク感を擬似体験できるのはこの種の書籍としては重要なのかもしれない。
book

原田実, 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統

著者はASIOSの中の人。 江戸しぐさの矛盾や嘘を暴くだけにとどまらず、それが生まれた背景まできちんと踏み込む姿勢が良い。ところどころに独善的な推理が見られるところがやや難か。
comic

まついなつき, まさかわたしがPTA!?

PTA実体験マンガ。 現場の実体験中心で、そもそものPTAの成り立ちや法的な位置づけについてはほとんど触れずじまい。それでも実態の一例としては興味深い。
book

山内志朗, ぎりぎり合格への論文マニュアル

普段読む論文の書き方マニュアルは理工系のものが多いが、これは人文学系の教授によるもの。とはいえ、論文の書き方の本質である主題や題材の定め方などは分野により異なるものでもないので、十分に参考になる。 自ら偏執者を名乗る通り、細かな記号の使い方や体裁の整え方の記述も豊富。ただし、こちらは理工系の論文誌の作法とは少々異なる点もあるので、参照の際はご注意を。
book

Wes McKinney(著), 小林儀匡(訳), 鈴木宏尚(訳), 瀬戸山雅人(訳), 滝口開資(訳), 野上大介(訳), Pythonによるデータ分析入門 NumPy、pandasを使ったデータ処理

普段の生活はRubyが多いのだが、科学技術計算が大目の仕事をすることとなったのでPython + pandasの勉強。 想定読者はある程度Pythonが書ける人で、Python自体が初めてという人には向かない。 pandasやその基礎となっているNumPy、さらには可視化に必要なmatplotlibまで幅広く学べる。実例も豊富でさすがのオライリークオリティ。
comic

腹肉ツヤ子(著), 有田宏美(監修), どうしても貯められないあなたのための今年こそ100万円貯める貯金生活

貯められない自分をネタにした自虐系コミックエッセイ。 節約術としてはかなり初心者向けのに内容であまり目新しさはない。リボ払いを身も蓋もなく "うすら借金" と呼ぶなど、細かな笑いどころは多い。
book

茂木健一郎, 脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

少し前のベストセラー本。 かなりスカスカな本なので、さらっと流し読める。勉強法という表題を掲げているものの、内容は勉強に関する小ネタ集といった趣。参考文献もなく眉唾な話も多いので、随筆くらいの気持ちでどうぞ。
book

若井吉樹, 世界一わかりやすいコスト削減の授業

世界一わかりやすい在庫削減の授業の姉妹品。 こちらも非常に初歩的な内容。一応ストーリー仕立てになっているものの、筋はあってないようなものでさらりと読める。