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住中光夫, Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意

ピボットテーブルの入門書。RDBを持ち出すまでもない小規模な分析のために勉強することにした。 主に営業データの分析を対象にしているが、おおまかな利用方法を学ぶには十分。 ツールの使い方だけではなく、実践的なデータ分析の流れも解説されているので、今までデータ分析などに携わったことがない人にもおすすめできる。
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T. ギルブ(著), G.M.ワインバーグ(著), 木村泉(訳), 米沢明憲(訳), 計算機入力の人間学 打鍵入力信頼性技法

主にキーパンチャによるデータ入力の信頼性向上に関する専門書。泥臭い仕事の一つだが、その重要性は揺るぎなく、おそらくこれからも何だかんだと言いながらもなくならないだろう。 原著は1977年に発表されたものであり、パンチカードに関する記述など今ではさすがに古くなっている部分もある。しかしながら、人間の本質に関わる部分は全く古くなっておらず、繰り返しや確認語によるエラー率の低減手法、適応制御を用いた入力検査など、現在でもそのまま使える内容も多い。 単に入力ミスを減らすための小ネタ集...
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石川智久, 植田昌司, エンジニアのためのPowerPoint再入門講座 伝えたいことが確実に届く “硬派な資料” の作り方

PowerPoint本だが、プレゼン用のスライドではなく資料作りのための本。 そもそもなぜ資料を作るのにWordではなくPowerPointを使うべきかという論理が弱い。Wordの描画キャンパスを作る手間が惜しくレイアウトも難しい、PowerPointの1ページ単位が扱いやすい、といった小さな理由は書かれているものの、本質的に違う用途のソフトウェアを使うべきという程の大きな理由はなく、単にWordを使いこなせていないだけの様に見える。PowerPointを無理に資料作成に用い...
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Chris Sanders(著), 高橋基信(監訳), 宮本久仁男(監訳), 岡真由美(訳), 実践 パケット解析 第2版 Wiresharkを使ったトラブルシューティング

パケットキャプチャの入門書。 副題にある通り、あくまでもWiresharkを用いたトラブルシューティングが中心ではあるが、パケットキャプチャから基礎的な分析までがきちんと網羅されている良書。この分野の入門書としては文句なし。 ただし、トラブルシューティング以外の目的、例えば統計的な分析などについてはやや記述が不足している。また、Wiresharkで対応可能な小規模な分析のみが対象のため、その範囲を超える大規模な解析は別の情報を参照する必要があるだろう。
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徳丸浩, 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

いわゆる "徳丸本" 。さすがに定番となっているだけあり、基礎的な理論から応用まで隙がない。 セキュリティを主題に据えているものの、HTTPの教科書として見ても良い出来。解説だけではなく演習も充実しているので、新入社員教育などにも良いかもしれない。おすすめ。
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Bill Karwin(著), 和田卓人(監訳), 和田省二(監訳), 児島修(訳), SQLアンチパターン

SQLで陥りがちな間違いを集めたアンチパターン集。 どれも見覚えのあるものばかりで身につまされる。解説も非常に的確で、対処法はもちろんのこと、あえてアンチパターンを使うべき場面まできちんと論じられているのが良い。翻訳の質も良く、SQLに関わる仕事をしている向きには間違いなくおすすめできる。
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Eric Freeman, Elisabeth Freeman, Kathy Sierra, Bert Bates, Head First Design Patterns

デザインパターンの入門書。O'Reillyの分厚い本だが、Head Firstシリーズだけあって気軽に読める。ややコスプレなどのお遊びが過ぎるのはご愛敬。 すべてのデザインパターンを網羅しているわけではなく、主要なものに限定して詳細に解説するスタイル。解説で取り上げている例題も身近な題材ながらよく練られており、デザインパターの有り難みがよく分かる仕組みになっている。入門書としてみると、演習問題が多めなのも良い。 サンプルコードはすべてJava。今風の動的言語に適用するには一工...
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Jenifer Tidwell(著), ソシオメディア株式会社(監修), 浅野紀予(訳), デザイニング・インターフェース パターンによる実践的インタラクションデザイン

主にPC用のソフトウェアやWebサイトのユーザインタフェースに関するデザイン本。 あまり体系だった学術的な本ではなく、広く使われているパターンの事例を取り上げての解説が中心。デザインに行き詰まったときにカタログ的に眺めるには良い本。 現在はが出ているようなので、これから買う方はそちらの方で。
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トーマス・H・ダベンポート(著), ジェーン・G・ハリス(著), ロバート・モリソン(著), 村井章子(訳), 分析力を駆使する企業 発展の五段階

膨大なデータの分析や活用をテーマとしているが、"ビッグデータ" の様なbuzzwordに踊らされることなくきちんと地に足がついている。 本書で一貫して主張されるのは分析力を高め活用するには企業を挙げての取り組みが必要であるという点。成功に必要な要素として挙げられるDELTA (Data, Enterprise, Leadership, Target, Analyst) の実現に向けたステージごとの進め方も非常に参考になる。データ分析に携わる人はもちろん、意思決定にデータを活用...
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木下是雄, 理科系の作文技術

文章術の古典とも言える本。学生時代に一度読んでいるが、思うところがあり再読。学生時代と異なり、それなりの量の作文をこなしてきた今に読み返すと沁み入る部分が多い。 ワードプロセッサの普及前の著作であり、手書きを前提としている箇所などやや時代を感じる箇所もあるが、その他の部分は全く古くなっていない。現代でも版を重ねているのにはやはり理由がある。理工系の人間は必読。