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岡田好弘(作), 神谷圭介(絵/文), あたらしいみかんのむきかた

タイトルそのままの本だが、実におバカで良い (褒め言葉) 。もはやみかんを剥くというレベルを超え、芸術の域にまで昇華している。
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イトウエルマ, 立ちそばガール! そば このファストで奥深い世界

立ちそばの名店やチェーン店を巡ったレポート集。立ち食い蕎麦のファンならば多くの人が知っている名店が中心で、新店開拓には向かない。著者自身も蕎麦を打つようで、その視点での分析は興味深い。
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フェイス・ダルージオ(著), みつぢまちこ(訳), 地球の食卓 世界24か国の家族のごはん. ピーター・メンツェル(著)

世界各国の家族を訪ね、1週間分の食料を見せてもらう試み。経済的にも気候的にも文化的にも幅広く選択されている。大判を活かした美麗な写真の数々はまさに眼福。個人的な好みもあるが、中国やグリーンランドなど、伝統的な食生活に近代化の波が押し寄せている様子が堪らない。レイアウトが今ひとつなのが残念。文章の流し込みがまずく、一連の文章が生き別れになっている箇所が散見される。
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水島弘史, 美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!

今日からおいしくなる洋食のシンプルルールの改訂版と言ったところ。火加減、塩加減、切り方という基本中の基本のところに絞った解説が実に分かりやすい。従来の料理の常識と反する部分が多々あるが、一つ一つ理詰めで説得力がある。
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深谷陽, スパイシー・カフェガール

スパイスビームの前作にあたる作品。この頃に既に骨格は完成しており、異常にウマそうな食事と先を読ませない展開が高いレベルで融合している。
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福田里香(著), オノ・ナツメ(挿画), ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

映画やマンガでよくあるステレオタイプな表現のうち、特に食にまつわるものをまとめたもの。映画ファンにとっては常識的なものも多く、また特に網羅性が高いというわけでもないので、軽い読み物としてどうぞ。
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久住昌之(原作), ナカタニ D. (作画), 百合子のひとりめし

長らく単行本化されず、自費出版版のオークション出品待ちの状態が続いていたが、それよりも先に復刊されてしまった。最近の久住昌之ブームのおかげか。おそらく単行本化されなかった理由の一つが分量不足。7話で打ち切りとなってしまっていたため、単行本化するには少々ページ数が足りなかったのだろう。今回の単行本化にあたって、描き下ろしでさらに2話が加わっているのが嬉しい。ネーム原作や下書き原稿、戯曲版などで無理にページを埋めている感があるのはご愛嬌。内容はいつもの久住節。言ってしまえば女版・...
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深谷陽, スパイスビーム

謎のタイ料理店を舞台に何でもぶち込んだ何ともアジア的な作品。先が読めない展開に惹きこまれ、一気に読んでしまった。おすすめ。
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高野秀行, 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

日本に移り住んだ外国人の食生活のルポ。それも、お国の料理だけではなく、日本での普段の食生活にスポットを当てたところがお見事。アジアから欧州まで様々な国の出身者が見せる料理の数々やその人柄に一気に引きこまれてしまう。
movie

めぐり逢わせのお弁当

ムンバイのダッバーワーラーによるお弁当の誤配をきっかけとしたラブストーリー。めぐり逢わせのお弁当。豪華なダンスもアクションもない低予算映画ながら、丁寧な作りに引き込まれる。ラストは賛否両論ありそうだが、これで良かったという気もする。