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泉昌之, 食の軍師 (3)

2巻は半分旅マンガとなり迷走気味であったが、ここに来て原点回帰。やはり力石との絡みがあってのこのマンガ。マンネリとも言える展開が実に良い。
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吉田戦車, おかゆネコ (1)

逃避めし以来、料理づいているのか。今回は料理、それもおかゆをテーマにしたマンガ。相変わらずの不条理さと全くそそられないおかゆレシピが実にいい塩梅。
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久住昌之, ひとり家飲み通い呑み

久住昌之の食エッセイ。今回のテーマは家飲み。やや酔っ払い気味の文体で軽く読める。別の著作で既出のネタの再利用が見られるのは、最近の出版過多のせいか。
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新久千映, ワカコ酒 (1)

女性の一人呑みマンガ。目の付け所が良い。食の蘊蓄はあまり全面に出ておらず、共感して楽しむタイプ。マンガとしての構成もよく練られている。
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櫻井武, 食欲の科学

ブルーバックスらしい硬派な "食欲" の解説本。脳生理学の歴史の中でどのような実験を通じてレプチンや各種の神経ペプチドの発見に至ったかがストーリー仕立てになっており、実にわかりやすい。なお、本書はあくまでも科学本なので、直接ダイエットの役に立つような知識はほとんどない。
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南直人, ヨーロッパの舌はどう変わったか 十九世紀食卓革命

19世紀に起きた社会構造の変化がヨーロッパの食生活に与えた影響を解説する。新世界から得られた新たな食材 (ジャガイモ、トウモロコシ、コーヒー、紅茶) や新たな食品加工方法の発明 (缶詰やマーガリン) はもちろんのこと、都市化に伴う人口変動や流通の発達、テーブルマナーの洗練といった社会的な要因がヨーロッパの食生活に様々な影響を与えてきたことがよく分かる。
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佐谷恭, ぱくぱく! パクチー

みんなで作るパクチー料理の前作にあたる本。レシピ本として見るとよくある料理にパクチーを加えただけの様なものが多く今ひとつではあるが、本来はパクチー布教本として読むべき本。溢れんばかりのパクチー愛にこちらも楽しくなる。
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牧野伊三夫, 鴨井岳, 今宵も酒場部

飲み歩き系エッセイ。イイ感じの酒場を絵と文で綴る。基本的に内輪受けの内容なので、著者達のファンで無い人には面白さが伝わりにくいかもしれない。
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小島正美, こうしてニュースは造られる 情報を読み解く力

毎日新聞の編集委員が書いたリテラシー本。著者は環境や健康、食の問題を担当してきたこともあり、その方面の情報が中心。リテラシー本として見るとあまり新しい情報は無いが、マスコミ内部からこういった自己批判が出てきたことは評価できる。
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森川弘子, 年収150万円一家 毎日のこんだて

節約レシピをテーマとしたコミックエッセイ。マンガとして面白いかというと疑問ではあるが、時間に余裕があり節約を楽しめる人のレシピ本としては良い。