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たな, ごはんのおとも

ほんのり温かい食マンガ。レシピは申し訳程度だが、様々な背景のキャラクターを絡めたお話作りは見事の一言。
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岡本健太郎, 山賊ダイアリー (3)

前巻同様、淡々とした猟師生活が綴られるだけなのだが、これが実に面白い。ネタの面白さに加えて、生き物へのリスペクトや遵法精神の高さなどが端々から感じられるのも一因か。
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中川基, 本当にコワい? 食べものの正体

前著のニセモノ食品の正体がなかなかの良書だったのでこちらも。前作同様、中立を意識した論考で好感が持てる。紙幅の都合もあってか各項の情報はやや浅目な点は注意が必要。自分で調べ物をする前提で読むのがおすすめ。
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久松達央, キレイゴトぬきの農業論

著者は久松農園の設立者。農業論という表題が付いているが、経営論半分、随筆半分といったところ。小規模農家の関係者には非常に参考になる部分が多い様に思う。
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九井諒子, ダンジョン飯 (1) (2)

1990年代の国産TRPGテイストが漂うマンガ作品。一発ネタかと思いきや、料理のディティールを描き切ることでリアリティを生み出し、連載に耐える仕上がりになっている。あの時代のTRPGファンには間違いなくおすすめできる。
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須賀原洋行, 実在ゲキウマ地酒日記 (2)

実在ゲキウマ地酒日記の続編にして完結編。前巻からの続きとして何気なく読んでいたところ、巻末の最終杯に不意をつかれる。この状況で表面上は淡々と連載を継続していた著者のメンタルには感服する。
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鈴木小波, ホクサイと飯さえあれば (1)

ホクサイと飯を長期連載用に仕立て直し。時代を少しさかのぼり、山田ブンの大学生時代を描く。前作同様に丁寧なストーリーで、作る過程を重視している姿勢が実に良い。
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野広実由, ダンナが今日からラーメン屋 立志編

ダンナのラーメン修行をネタにしたエッセイコミック。肝心の調理の情報は少ないものの、有名店の内情を垣間見れるのは面白い。
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上原浩, 純米酒を極める

日本酒界の重鎮による日本酒の啓蒙書。日本酒とは純米酒のことである、という信念が伝わってくる一冊。酒造りの視点だけではなく、酒販店の情報や利酒の方法など、消費者としても役に立つ内容も多い。
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北大路魯山人(著), 平野雅章(編), 魯山人の美食手帖

魯山人の食エッセイ。後半は陶芸の話題も少々。やや日本賛美が行き過ぎるのと名指しでの批判が引っかかるが、そこに目をつむれば食への見識はさすがと感じる。