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竹内謙礼, 検索刑事(デカ)
ビジネス本を得意としている著者の新作のテーマはなんとSEO。青木寿幸の名はなく、竹内謙礼の単著。 毎度無理に小説のフォーマットに落とし込む必要があるのか疑問ではあるが、実は隠れた良書。「検索エンジンって何?」というレベルの読者まで対象にしながらも、Googleの思想を踏まえたSEOの本質をきちんと押さえているのは見事。
ASIOS, 「新」怪奇現象41の真相
いつもの超常現象解明シリーズ。フォーマットも従来通りで、一般に信じられている伝説を述べた後で真相を検証するスタイル。 シリーズを通じて質は高いと思うが、今回はネット上で少々盛り上がった程度の小ネタも多くいかんせん小粒な印象。
山崎元, 水瀬ケンイチ, 全面改訂 ほったらかし投資術
インデックス投資本の売れ筋。共著者の水瀬ケンイチは梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーのブログでも有名。 オーソドックスなインデックス投資推奨であまり目新しさはないが、リスク資産を国内株50%・外国株50%に集中させ、先進国債券を見切っているのが特徴的。
野口悠紀雄, 超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
「超」整理法から20年が経ち、デジタル化が進んだ社会に対応した整理法を説く。 クラウド時代の仕事の最大の鍵として検索を掲げている。すべてのデータをGmailに集約することで、その検索能力を最大限に活かそうという趣旨。また、メール以外の情報も含めて活用するための検索術にも触れられている。 普段からネットサービスを使いこなしている向きには参考になる部分が限られるかもしれないが、「パソコンを使いこなせていない」と思う人ならば読む価値があるだろう。 すべてのデータをクラウドに置くとい...
finalvent, 考える生き方
極東ブログらを手がけるfinalvent氏による自伝。波乱万丈な人生は送っているものの、社会的に超名人というわけではない人物の自伝が出版されるというのは、ブログ時代の面白さだろう。 本人は負け組を自称しているが、幅広い見識を持ち、曲がりなりにも文筆業で家族を養っている以上、謙遜のし過ぎというものだろう。内容はその波乱万丈な人生を写すかのように雑多なものだが、人生との折り合いの付け方など共感できる部分が多い。
加谷珪一, お金持ちの教科書
多くの富裕層と接してきたと語る著者の手による、お金持ちの実像。ブログに大幅な加筆修正をしたもの。 著者の体験と主観に頼った参考文献のない本だが、それらしく響く部分はある。
中原みすず, 初恋
とあるblogの記事で気になって読んでみた。 お話ではあるのだけれど、もしかしたらと一瞬でも実話を思わせる力はある。
まずりん, 独身OLのすべて (6)
例によってお布施買い。 本編のクオリティはまったく衰えていないが、描き下ろしが少ないのが残念。巻末の氷爆の狩人とオマケシールのみ。
Hagex, 2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い
内容は薄めの新新書。 著者自身も語っているように、釣りか否かの判定が推測に過ぎず、答え合わせが出来ていないのが難点。