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池田信夫, 電波利権

かつてNHK中の人だったこともあり、テレビ局の利権構造やNHKの内実などが非常によく描かれている。電波に関する本といえば技術に関するものが大半を占めている中、政治やビジネスの観点からまとめられた本書は評価できる。 技術的な知識なしでも読めるように配慮されているので、この分野の入門書としてもお勧めできる。
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Vectorの規約変更

少しだけフリーウェア (≠フリーソフトウェア) を登録していたVectorから規約変更の通知がきた。ファイル掲載規準の改訂と、ライブラリ作者規約の制定が行われたらしい。 改訂されたファイル掲載規準を、WayBackMachineのアーカイブと比べてみると (通知のメールには、変更点は明記されていなかった) 、 11. 本ファイル掲載規準は予告なく変更されることがある。 などがさりげなく追加されている。 さらに、新たに制定されたライブラリ作者規約をみると、 7.「ライブラリ作者...
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野口悠紀雄, 「超」税金学

の続編です。前作同様、節税ノウハウ本ではなく、税金制度を考える本です。とはいえ、啓蒙書的な位置付けですので、税の専門家でなくとも十分に読める内容になっています。 特に間接税 (消費税) と固定資産税に重点がおかれており、現状の税制の制度上の不備から改革提案までが述べられています。そのあたりに興味のある向きにはお勧めです。
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先崎学, 小博打のススメ

博打打ちとして有名な棋士、先崎学八段によるです。 まえがきからして 「悪法も法なり」とはいうが、今の日本において賭博を禁じた法律ほどの悪法はないだろう と絶好調です。その言葉通り、賭博について堂々とポジティブに語っています。ステキです。 扱っている種目は、麻雀からサイコロ、カード、手本引きまで幅広く、それぞれについて簡単なルール解説と各種目の醍醐味が語られています。
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野口悠紀夫, 「超」納税法

節税ノウハウ本の様なタイトルですが、それを期待していると裏切られます。税とはどうあるべきかという、割と学術寄りな内容が中心です。節税ノウハウは、終盤になって (のような) サラリーマン法人化の話が少し出てくるだけです。でもこの方法を導入するには、ある程度以上の規模の会社に勤めている人は総務部と闘わなければいけないわけで、あんまり現実的じゃないような……。
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小室直樹, 日本人のためのイスラム原論

一時期のイスラム本ブームが落ち着いて、駄本はだいぶ淘汰されたようなので読み始めてます。まじめに読めば読むほど、自分がいかにイスラム世界について知らなかったかを思い知らされます。一度は世界をとった文化圏なのに。なお、同じ小室先生によるなども合わせて読むとより理解しやすいかと思います。
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小室直樹, 日本国憲法の問題点

日本国憲法のうち最も重要な条文は第十三条であり、それが軽視されているために日本では民主主義や資本主義が機能しない、との主張を相変わらず軽快な小室節で。
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リチャード・M・ストールマン, フリーソフトウェアと自由な社会

♪きたれきょうゆうそふとへ きみはーふりーはっかー、というわけで、今一部で話題のを読みました。 3,200円はちょっと高い様な気がしないでもないですが、これを買うような人は寄付する気持ちで払うのでこれで良いのでしょう。たぶん。内容的には、かなり濃い本で読み応え十分です。つっこみ所も十分ですが。 序文をのローレンス・レッシグ先生が書いておられるのですが、 私は、ストールマン氏のことをよく知らない。好きになるのは大変そうな人物だということを知っている程度である。彼は衝動的で、しば...