comic 佐藤大輔(原作), 伊藤悠(漫画), 皇国の守護者 (1) (2) とりあえず2巻まで。架空世界の戦記モノだが、剣牙虎、導術、天龍族といったファンタジー要素ともう少し地に足の付いた軍事要素とのバランスが素晴らしい。主人公・新城直衛のキャラクタ造形も実に魅力的で、感情移入して読めてしまう。 2012-02-02 comic
diary Bechtel International Centerの掲示板 たまに前を通るBechtel International Centerの掲示板にこんな張り紙が貼ってある。中国漁船衝突事件が発生した後に少し後に初めて発見したときは何も書き込みがされていなかったと記憶しているが、そのあと少しずつコメント (?) が加わってこんな姿に。ネットの掲示板とは違うのんびりしたペースで炎上していく様子は何だか新鮮に感じる。 2010-10-05 diary
book 黄文雄, 満州国は日本の植民地ではなかった 台湾人の著者による著作で、親日反中という思いが強く出すぎているがために自虐史観に染まった人には叩かれそうなところが多いが、主張は一応の筋が通っている。 2010-09-03 book
book 瀧野隆浩, 自衛隊指揮官 著者は防大卒の新聞記者。やや感情的になりすぎている箇所も見られるが、そのコネを生かして伝える自衛隊指揮官の生々しい声は読む価値が十分にある。 2010-08-26 book
book 松村劭, 14歳からの戦争学 14歳向けかというと微妙だが、内容はまとも。平和を望むならば、ただ戦争反対と叫ぶのではなく戦争を学ぶ必要があるという考え方はもっと理解されても良いと思う。なお、購入の際はタイトルが似通っていると間違えないように注意。 2010-08-06 book
book 山本武利, 日本兵捕虜は何をしゃべったか 主に太平洋戦争中の日本兵捕虜からの情報流出を追った本。太平洋戦争中の日本軍の捕虜教育の杜撰さはよく知られるところだが、その他にも遺棄された作戦命令書や日記からの情報流出も連合軍側に多くの情報をもたらしている。当時の日本軍は国内や植民地での防諜には力を注いでいたものの、前線からの情報流出の認識が遅れ、気付いた後も伸びきった前線に指令を徹底できなかったことが見て取れる。米国側の視点からもよく調査されており、日本語の文書解読や尋問を担当するATIS (Allied Translat... 2010-07-11 book
book 斎藤美奈子, 戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る 戦時中の記録のうち、婦人雑誌のレシピに目を付けたのは見事。ただし、資料をまとめましただけで終わってしまっているのが少し残念。この手の企画には、実際に試作・実食しての評価を期待してしまう。巻頭カラーに少しだけ当時のレシピに沿って調理した写真が掲げられているが、あまり本文とリンクしていない。 2010-05-19 book
book ジョージ・フリードマン(著), 櫻井祐子(訳), 100年予測 世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 20年以上の長期スパンでの世界情勢を予測したもの。過去の歴史をそのタイムスケールで見てみると、未来が現在の空気とは大きく異なる方向に動くということには異論の余地がない。日本、トルコ、ポーランドが長期的には大きな力を持つという著者の予測はそこまで突飛なものとも思えないが、基本的にはSFだと思っていた方が良いだろう。一部、宇宙プラットフォームを活用した戦争のくだりなどはなどは、さすがにSFとしても筆が滑りすぎているように思う。 2010-03-28 book
book 前田朗, 軍隊のない国家 27の国々と人びと 軍隊を持たない国という目の付け所は面白い。各国の基礎的な情報はよくまとまっており、カタログとしては悪くない。しかしながら、なぜそれらの国が軍隊を持たずにやっていけるのかという基本的な問題にほとんど触れられていないのが残念。各国の紹介でそれぞれの憲法に紙幅を割いているのを見ると、また著者のバックグラウンドからすると、平和憲法があるので軍隊で守る必要がないと本気で信じていそうな気もするが。このあたりはリアリズムと防衛を学ぶの記事がよくまとまっているので、併読すると良いだろう。また... 2010-03-22 book
book 杉山隆男, 兵士に告ぐ 陸, 空, 海に続いて選ばれたテーマは、島嶼防衛を任務とする西部方面普通科連隊。15年に渡って自衛隊を追いかけている著者だけあって、その人脈を活用した取材はさすが。しかしながら、本作ではそれが逆に多くのことを詰め込みすぎ、ポイントをぼやけさせてしまっている原因とも思える。 2010-03-13 book