book 目黒公郎(監修), 遠藤宏之(著), 首都大地震 揺れやすさマップ 永く住む場所を決める際には、やはりその耐震性を調べなければならない。 本書は現在の地図と1919年の基盤地図を並べて眺めることで、その土地の生い立ちを知ることができる。一見地盤良好なエリアでも、谷を埋めた盛土地や埋立地が分布しているので油断ならない。 23区の他、都下、神奈川、埼玉、千葉の主要なベッドタウンが網羅されており申し分ない。特に東京中心部は関東大震災時の震度も併記されているのが便利。 2020-08-22 book
book v-com2, 昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ! 21世紀投資の管理人によるブロガー系投資本。投資手法としては面白いが、個別の成功事例の話が中心のため、統計的に有意な差があり再現性に優れているかは自分で検証する必要がある。 2020-08-21 book
book ポール・クルーグマン(著), ジョージ・パパンドレウ(著), ニュート・ギングリッチ(著), アーサー・ラッファー(著), 町田敦夫(訳), 金持ちは税率70%でもいいvsみんな10%課税がいい 1時間でわかる格差社会の増税論 カナダのテレビ局BNNの公開討論番組を書籍化したもの。増税の賛否双方とも豪華なディベータで、双方の問題意識がどこにあるかを明確にしてくれる。単に感情的な意見や道徳的な視点にとどまらず、実現可能性についてもきちんと議論されているのが良い。 2020-08-16 book
book 蛭子能収, 笑われる勇気 質問者に対して徹底して自分の軸で回答するのが小気味良い。適当に見えて根底にはきちんと自分なりの思想があり、給料を払ってくれるところを一番大事にするという姿勢は清々しい。競艇オチの連続にはさすがに辟易としたが。 2020-08-06 book
book ハーブ・エッカー(著), 本田 健(訳・解説), ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人 お金を引き寄せる「富裕の法則」 精神論のみの自己啓発本ではあるが、お金持ちに関する記述は首肯できるものもある。 富の尺度は総資産額であって、勤労所得ではない金持ちになれる人にとって、お金を稼ぐのは「一時的なこと」「経済的自由」とは、不労所得が必要経費を上回り、日常的にお金のことを考えることなしに、好きなことをやっている状態 2020-07-09 book
book 後藤一仁, 新版 東京で家を買うなら の改訂版。 家を買う際には、自分や家族が快適に過ごせることに加えて、将来の売却や安全性を考慮することを勧めている。さらに賃貸しやすい物件であれば、いざというときのオプションが増える。付属の売却時に価格が下がる可能性がある条件のチェックリストも網羅性が高く有用。 購入エリアの選び方も参考になる。東京の不動産価格は西高東低・南高北低だが、賃料はオフィス街や官公庁街を中心とした同心円状のため、価格と賃料のギャップが生じる。これを考えると、どのエリアでは購入するべきか賃貸で過ごすべき... 2020-07-03 book
book 長谷川裕雅, 磯野家の相続 入り組んだ大家族でありながら日本人ならば誰もが知っている磯野家を例題に据えた相続本。例題の力はやはり強力で、様々な相続の事例がすっと頭に入ってくる。 中盤以降は磯野家があまり登場しなくなり、一般的な相続本のようになってしまっているのがやや残念。 2020-07-01 book
book 坂口一真, 1億円貯まったので、会社を辞めました。 日常の節約の小技が中心で、おそらく1億円を貯めるために必要であったであろう収入を伸ばす方法や資産運用の方法は記載がない。また、会社を辞めた理由もぼんやりとした説明のみで、その後の生活スタイルが今ひとつ見えてこない。 2020-06-28 book
book ひさしApp, バカ売れアプリ生活 自作ゲーの集客とマネタイズぜんぶ教えます! どうぶつスクールシミュレーターなどで有名なひさしAppによるアプリ開発指南本。 アプリ開発の収入で生活することを前提に、徹底して収益化することにこだわった実践的な内容。細かなUIの改善ポイントからマネタイズの方法まで、包み隠さずに公開してくれているのは好感が持てる。また、アプリ開発につきものの爆死への対応方法 (爆死自体はまったく問題ない!) も参考になる。 2020-06-21 book
book 宮下規久朗, オールカラー版 欲望の美術史 食欲や愛欲といった人間の根源的な欲望に加えて、金銭欲の視点から美術史を眺めているのが興味深い。美術作品も社会に流通する商品であり、むしろ金銭に執着する芸術家の方が才能に恵まれ多産であることがよく分かる。 2020-06-13 book