book ジェームズ・R・チャイルズ, 高橋健次(訳), 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか 原発事故から航空機墜落まで、様々な巨大事故の事例を集めた本。最近方々で取り上げられている失敗学に近い考え方と思う。事例を読むだけでも参考になるのだが、やはりもう少し考えながら、自分の仕事と重ね合わせて読むべき本だろう。働くすべての人に読んで欲しい。おすすめ。 2007-12-24 book
book Bill James, The Bill James Historical Baseball Abstract 野球記録ヲタならば知らない人はいないであろう本。2001年に (さらに2003年に) が出ているが、こちらは1986年に出版された方。すでに絶版なのだが、なぜかamazonマーケットプレイスに173円で出品されていたので購入。出品者はBetter World Books。米国からInternational Surface Air Liftで届いたが、既にamazonマーケットプレイス規定の送料 (340円) を大きく越えている気がする。700ページ超のボリュームは圧巻。もちろ... 2007-12-11 book
book エドゥアール・ロネ(著), 高野優(監訳), 柴田淑子(訳), 変な学術研究 1 いわゆる "イグ・ノーベル賞" 的なネタを集めた本。本人達は至ってまじめな研究をしていてもなぜかバカバカしく見えてしまう、そんな絶妙のところを押さえている。 2007-12-04 book
book 犬塚則久, 「退化」の進化学 遠藤先生の本で生物学づいたので、久しぶりにブルーバックスを買ってみる。こちらは解剖学よりは発生学寄りからのアプローチ。解剖学の知識 (特に専門用語の知識) がないと苦しいところもあるが、がっちりした内容で楽しめる。 2007-12-02 book
book 薬理凶室, 図解アリエナイ理科ノ教科書 文部科学省不認可教科書 いい加減いい歳なのに、三才ブックスの本を買ってみる。内容はそこそこまともで「教科書」を名乗ることも頷けるほどなので、無理にアングラ仕立てにしなくても、と思う。 2007-11-22 book
book 石井裕之, 一瞬で信じこませる話術コールドリーディング コールドリーディングとは、事前情報なしに初対面の人間の心を読む技術。占い師、霊能者が利用している技術と考えるとわかりやすい。本書で紹介される技術のうち、いくつかは無意識のうちに使っている人も多いと思われる。著者の主張するようにすぐに営業などに利用できるかというと少々怪しいが、少なくともこの種のインチキに引っかかる確率は大きく下げられるだろう。 2007-11-21 book
book 斉藤和巳, ウェブサイエンス入門 インターネットの構造を解き明かす 表題のウェブサイエンスというのは、ウェブサイトの検索ランキングの最適化、ウェブネットワークの可視化、ウェブのトピック抽出、ウェブの成長モデルの作成などの技術の総称。各技術がそれぞれ20ページほどにまとめられているので非常に読みやすい。それでいて、そのアルゴリズムや数式が (少なくともシンプルな手法については) きちんと押さえてあるのでこの分野の入門書としては良いかもしれない。 2007-11-17 book
book 村上宣寛, IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実 "「心理テスト」はウソでした。" の著者が、今度は「知能」をテーマとして取り上げる。IQという言葉は一人歩きしているが、実はその中身や数字の意味はあまり知られていない。様々な知能テストは何を計っているのか、そもそも知能とは何なのか、その定義がいかに曖昧模糊としたものなのかがよくわかる。また、意外と知られていないかひどく誤解されている、IQの数値の統計的な意味もよく理解できる (実は私も誤解しており、大昔の比率IQが今でも使われていると思っていた) 。また、遺伝や年齢、人種、性... 2007-11-16 book
book 青木峰郎, Rubyist Magazine 出張版 正しいRubyコードの書き方講座 るびまの青木さんの連載をまとめたもの。ある程度Rubyを理解している人がステップアップするにはうってつけの一冊。実際のコードを添削する構成なので、多くの人が陥りやすい間違いを効率的に学ぶことが出来る。特に、あまり文書化されることがない暗黙のルールが多く示されているのは嬉しい。相変わらずの青木節も、ファンにはたまらない。おすすめ。 2007-10-25 book
book 保木邦仁, 渡辺明, ボナンザVS勝負脳 最強将棋ソフトは人間を超えるか 2007年3月に公開対局が行われたボナンザと渡辺明竜王。その当事者達がコンピュータ将棋を語る。学生時代になどを愛読していた人間として、ついに曲がりなりにもタイトル保持者といい勝負をするところまで到達したというのは感慨深い。一般向けの新書なのでボナンザのアルゴリズムの詳細は省略されているが、そのエッセンスは十分に堪能できる。おすすめ。 2007-10-20 book