self-help

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正垣泰彦, サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

経営者の書いた本には珍しく、根性論や精神論ではなく合理的な理論で非常に読みやすい。 店長に売上目標を課さない。売上を決める立地、商品、店舗面積は本社の責任。店長は人件費や経費のコントロールが仕事カテゴリ内の料理の価格差を2倍以内に収めることで、どれを頼んでも無茶な金額にはならないという印象を与えられる人時生産性 = 1日の粗利益/従業員の総労働時間が大事食材を買い叩くのは時間の無駄。長期的に考えると、こちらだけが得をするのは不可能褒めることよりも公正な評価が大切
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蛭子能収, 笑われる勇気

質問者に対して徹底して自分の軸で回答するのが小気味良い。適当に見えて根底にはきちんと自分なりの思想があり、給料を払ってくれるところを一番大事にするという姿勢は清々しい。競艇オチの連続にはさすがに辟易としたが。
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JUNZO, 人生ドラクエ化マニュアル 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ!

よくある自己啓発本だが、ドラクエで味付けしたのがミソ。とはいえ、あまりにこじつけが過ぎる項が多いのと、ドラクエというより他のRPGのような説明も多くドラクエ愛があまり感じられないのはいただけない。
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ハーブ・エッカー(著), 本田 健(訳・解説), ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人 お金を引き寄せる「富裕の法則」

精神論のみの自己啓発本ではあるが、お金持ちに関する記述は首肯できるものもある。 富の尺度は総資産額であって、勤労所得ではない金持ちになれる人にとって、お金を稼ぐのは「一時的なこと」「経済的自由」とは、不労所得が必要経費を上回り、日常的にお金のことを考えることなしに、好きなことをやっている状態
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佐藤優, 組織の掟

佐藤優による組織論とその中での処世術など。外務省という特殊な組織での経験談がほとんどだが、大企業一般に通じるところもあるだろう。特に、 能力の低い人間や、性格に欠陥がある人間を絶対チームに加えないことだ。 とんでもない責任が降りかかってくるヤバい話については「聞かないでおく」というのが強力な防御法だ。 といった組織のリスク管理については普遍的なものであると感じる。
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ロナルド・ドーア(著), 石塚雅彦(訳), 働くということ グローバル化と労働の新しい意味

昨今の規制緩和の波に乗って、国内外の競争が激化し、職場での競争までもが激化している。その中で労働者が仕事と生活のバランスを取って幸福となるには、"働くということ" の意味を真剣に考えなければいけない。本書はその思索に必要なデータ一式と問いが揃っている。
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森博嗣, 「やりがいのある仕事」という幻想

森博嗣らしい醒めた仕事論。仕事はあくまでも働いて金を儲ける行為であり、それ以上の意味付けを否定する。好き嫌いがはっきり分かれそうではあるが、著者本人がその思想に基づいて幸福度の高い生活を送っていることは注目に値する。
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堀江貴文, 儲け方入門 100億稼ぐ思考法

見開き2ページを一項目として要点のみを書くスタイルは実に堀江貴文らしい。初めて氏の著作を読む方にはもう少し補足が必要だと思うが、背景がわかっている人にはこれで必要十分だろう。 ビジネスのヒントも惜しみなく公開されている。その中で、 利益率が高くて元手がかからないことをやる というのは他の多くの起業家たちの意見と共通している。例えば、プッシュカートビジネスが勧められているのと本質は同じ。
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川村元気, 億男

小説仕立ての自己啓発マネー本。2014年に映画化もされている。 お金との付き合い方や幸せな人生を考えるヒントが散りばめられている。充分なお金を得ることで欲が奪われてしまう気持ちは良く理解できる。
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ひろゆき, 無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

ひろゆきらしい飄々とした生き方の指南書。 表題にもなっている "無敵" とは、自分の軸で幸せを感じられるということ。その意味で、ただの消費者よりもモノづくりをする人は "無敵" になりやすいという考えは納得できる。