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黒木真生, 誰が麻雀界をつぶすのか

Mリーグにより空前のブームを迎えている麻雀界に対する提言コラム。プロ雀士のあり方を徹底してエンタメの視点から論じているのは新鮮。競技麻雀を始祖とする従来型のプロ雀士とは一線を画している。noteの記事を再編集したものが多いこともあり、ある程度背景がわかっていないの理解に苦しむところがあるのは残念。脚注も何もなく突然固有名詞が出てくるのは、最近の麻雀業界にうとい人間には少々こたえる。
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天原, 33歳独身女騎士隊長。 (3)

前巻から実に2年半ぶりの新刊だが、相変わらず内容は申し分ない。完結するのかが心配になるペースだが、ペースを上げる方法もなさそうでもどかしい。
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山北篤, 現代知識チートマニュアル

ラノベ作家でなくとも、広く浅くの雑学本として楽しめる。大ベテランの著者だけあり、トンデモな記述はほとんどない。通読してみると、実は現代人の受けている教育というものがすでにチート級であるということに気づく。特に工学や農学、医学などは、基本的な知識ひとつで大きな利益が生み出せる可能性があることがよく分かる。
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外山薫, 息が詰まるようなこの場所で

この部屋から東京タワーは永遠に見えないに続いてタワマン文学をもう一冊。資産家とサラリーマン、そして地権者と、タワマンに住む3種類の人々を切り取っている。文学としての質はともかく、現代の都会の人々の嫉妬心を揺さぶる要素がこれでもかと詰め込まれており、バズるのがよく分かる。
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斉藤振一郎, 全国野球場巡り: 877カ所訪問観戦記

27年間に渡り、日本全国の野球場877箇所を巡り歩いた記録。そのカバーしている範囲は広く、プロ野球や高校野球で使用されている有名球場はもちろんのこと、企業や大学の私設球場や地方の名もなき球場までもが網羅されている。インターネットで球場の情報が得られない時代の記録が大半を占めており、まさに足で稼いだ労作と言える。
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麻布競馬場, この部屋から東京タワーは永遠に見えない

twitter生まれの虚無小説。短編集だが、勉強ができる子が背伸びして上京して東京に敗れるという一貫したテーマが流れている。こういった作品が生まれるのはtwitterしかありえないと思わせる。FacebookやInstagramではこうした文学が生まれることは決してないだろう。
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板垣恵介, 自伝板垣恵介自衛隊秘録 我が青春の習志野第一空挺団

ネットで断片的に貼られるもなぜか単行本に収録されていなかった幻の作品が、なぜかこのタイミングで突然の単行本化。特に初期作品の方は、刃牙の原点が著者の自衛隊時代にあるというのをひしひしと感じさせてくれる。
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白正男(作), 山戸大輔(画), テコンダー朴 (7) (8)

さすがに韓国ネタが品切れ気味。皇族関係者のネタと日本の政治家ネタで繋いではいるが、やはり本来の韓国ネタを期待したいところ。
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服部昇大, 邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん (8)

前巻の池ちゃんのビッグウェーブが去り、今巻は平常運転。巻末には時事ネタのインボイス制度解説ギャグ漫画も収録。
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早池峰キゼン, テンバイヤー金木くん (1) (2) (3)

COMIC MeDuの連載を単行本化したもの。転売という賛否両論のテーマながら、金木くん、大友くんをはじめとする主要キャラクタがどれも憎めない仕上がり。