2015-08

book

西牟田靖, 本で床は抜けるのか

最初は "本で床は抜けるのか" という素朴な疑問から出発したドキュメンタリが、いつの間にか蔵書を巡る長い旅へ。特に結論や増え続ける蔵書への決定打が出るわけではないが、蔵書の扱いに困っている人間ならば共感を持って読めるのは間違いない。 終盤は本論から外れた著者の家庭の事情が強く出る構成で、好みが分かれるところかもしれない。
book

久松達央, キレイゴトぬきの農業論

著者は久松農園の設立者。農業論という表題が付いているが、経営論半分、随筆半分といったところ。 小規模農家の関係者には非常に参考になる部分が多い様に思う。
book

伊藤計劃, ハーモニー

虐殺器官が良かったのでこちらも。 虐殺器官とは世界観を共有しているものの、それ以上の繋がりは薄い。どちらかというとライトノベル寄りの作品で、いわゆるセカイ系に分類されるのかもしれない。その種の作品を嫌っていないのならば十分に楽しめる佳作。文中に仕込まれた仕掛けも見事。
comic

九井諒子, ダンジョン飯 (1) (2)

1990年代の国産TRPGテイストが漂うマンガ作品。一発ネタかと思いきや、料理のディティールを描き切ることでリアリティを生み出し、連載に耐える仕上がりになっている。あの時代のTRPGファンには間違いなくおすすめできる。
game

Lifeline…

アイディア一発勝負のゲームブック風アプリ、Lifeline...。シンプルなインタフェースと二択の選択肢はApple Watchを意識してのことか。 シナリオの出来は見事で、日本語訳も上々。いくつか未回収と思われる伏線が残っているが、まだトゥルーエンドに辿り着いていないせいかもしれない (いくつかのエンディングを見ているが、それがトゥルーエンドかバッドエンドかわからない) 。 ボリュームはやや軽めだが、待ち時間を上手く使うことで間を稼いでいる。ある程度シナリオを進めると設定に...
book

増井俊之, スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学

スマホに限定しない、ユーザインタフェース全般の小ネタ集。 あまり体系だった本ではないが、コンピュータサイエンス分野の幅広い話題で楽しませてくれる。
product

Yogibo

新居にソファがないのでYogiboを購入。 いくつかの販売ルートを探したが、劇的に安く買う方法はなさそう。結局公式サイトからの購入とした最大サイズのYogibo Maxを購入。シングルベッドなみのサイズなので、きちんとスペースの確保をダークグレーを選択したが、ややネイビーがかった色合い。色が気になる人は事前に販売店で確認をベッドのように寝るのは快適なのだが、降りるのに難儀する。横に転がり降りるのが最適解かどの程度でヘタリがくるかはまだわからない
book

小国綾子, アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた

メジャーリーグの仕組みの情報は日本語でも手に入りやすくなってきたが、アメリカの少年野球の仕組みはなかなかまとまった情報がなく、知られることが少なかったように思う。本書はアメリカ駐在妻が息子を少年野球に送り込んだ際の生の情報が見事にまとまっている。 アメリカは少年野球でもトライアウトがあって、という通り一遍の情報ではなく、我が子と共に試行錯誤しながら一歩づつ進んだ姿が見事に描かれているのが素晴らしい。アメリカで育った人々の思考の源泉に触れることができる。 野球ファンならずとも、...
comic

オーサ・イェークストロム, 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

北欧女子が見つけた日本の不思議のブログが書籍化。 完璧な日本のマンガスタイルに、日本のマンガ文化へのリスペクトを感じて嬉しくなる。内容はほのぼの日常エッセイで万人が楽しめる。
game

Magic Duels

Magic 2015 - Duels of the Planeswalkersの続編。Magic Duels。 前作同様、自由にデッキが組めるタイプ。紙のMagic Originsとは異なる独特のカードプール。他のExpansionからの再録も多数レアリティに応じたカード枚数制限は前作同様。LimitedとConstructedの中間の感覚3色土地や5色土地は収録されておらず (厳密にはEvolving Wildsはある) 、緑の土地サーチもForest限定のものが中心のため...