句読点を考える

仕事でいろいろと文書を作ることが多いが、句読点の不統一に悩まされることがある。元々、日本語の句読点は複数の組み合わせが使用されている。代表的なところでは、以下の三つの組み合わせだ。

  • 「、」「。」
  • 「,」「。」
  • 「,」「.」

おそらく、電子的なテキストでは「、」「。」の組み合わせがもっとも広く使用されているものと思われる。これは、日本で一番広く使われているFEPであるMS-IMEの初期設定が「、」「。」なため。

かくいう私も「、」「。」を主に使用している。句読点を指定されている場合はそれに従うが、最後に一括変換をすることも多い。

「、」「。」を使用しているのは、比較的消極的な理由だ。まずは、FEP (私の場合はMS-IMEではなくATOKだが) のデフォルト設定が「、」「。」であるため。それに、コピー&ペーストでの文書の再利用を考えると、多数派にあわせておいた方が何かと便利だ。横書きにするのならば「、」はあまりすわりが良くないので「,」を使いたいという気持ちも分かるが、本来は西洋の句読法の記号である「,」と東洋の (漢文用の) 「。」を混在させるのはちょっと違和感がある。「,」「.」ならば組み合わせとしては問題ないように思うが、実際に日本語の漢字混じり文と組み合わせると「.」が弱すぎるように感じる。

仕事上、自分の使用している「、」「。」以外の句読点を使用している文書を手直ししたりしなければならないこともある。うっかりすると様々な組み合わせの句読点が混在してしまう上、「、」「。」以外の組み合わせわざわざ選んで使用している人々はそれなりにこだわりがある人である確率が高いので、面倒なことになる場合がある。というか、なんでもいいから統一して欲しい。こんなことでいちいち手間をかけたくない。

そんなことを考えながらさまよっていたら横書き句読点の謎という文書を見つけた。しっかりまとまって、今までの句読点の歴史も俯瞰できるが、結論は

それ以前に,誰も何も考えていないフシがある.

ということらしい。納得。

コメント

タイトルとURLをコピーしました