巨人は21日、ロッテの小坂誠内野手(32)を金銭トレードで獲得したと発表した。年俸は2000万増の1億1000万円で、背番号は2。小坂はこの日、東京・西新宿のロッテ本社でトレードを通告され、その直後に東京・大手町の巨人球団事務所で入団会見という、異例の電撃移籍。巨人にとっては2年越しの“恋人”だったが、突然のトレードに小坂は動揺を隠せなかった。
デイリースポーツ
マリーンズの顔ともいえる小坂がジャイアンツへ移籍。今年一番ショックなニュースかもしれない。来年からあのファンタスティックな守備を見られないかと思うと寂しさがこみ上げてくる。
低迷期のマリーンズにおいて、惜しみなくハイレベルな守備をみせてくれていた功労者だけに、事前に何の根回しもない突然のトレード通告はあまりに酷に思う。
瀬戸山代表は「制度はできていないが、気持ち的にはレンタル移籍。いずれ戻って来いと言った」と将来的なロッテ復帰も示唆していた。
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というコメントを出しているのがわずかな希望だが、このコメントを出しているのが瀬戸山代表というのが何とも。
しかし、感情を除いて考えてみると、それほど理解できない移籍というわけでもない。小坂が抜けることで、小坂、西岡、堀の3人でまわしてきた二遊間が手薄になるのは確かだ。しかし、シーズン終盤に小坂が離脱した後の穴を、塀内、早坂、渡辺正らの若手が埋めてきて、何とか形になりそうというのも事実。
金銭トレードというのが引っかかるが、今年の優勝相場のせいで1億を越える小坂の年棒がネックになった可能性もある。まあ今のジャイアンツに、手頃な年棒で欲しい選手がいるかというと思いつかないが。若手では何人か気になる選手はいるが、原監督が離さないだろうし。
あとはジャイアンツで飼い殺しにならないかが心配だ。二岡、川中あたりと比較して、守備と足では小坂が圧倒しているが、ジャイアンツのことなので。原監督は歴代の監督に比べてまだまともな方だとは思うが……。
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