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泉昌之, 食の軍師

最近の久住昌之は谷口ジローや水沢悦子にも原作を提供して仕事の幅を広げているが、やはり泉晴紀とのコンビは別格。 特に本作は初期作品の "夜行" を思わせるようなディテールに凝った作品で、自然と笑いがこみ上げてくる。
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とりみき, 唐沢なをき, とりから往復書簡 (2) (3)

二人のちょっと歪んだ師弟関係のおもしろさは相変わらず。どうしてもだいぶ昔のエピソードが中心になってしまいがちな二人だが、それもご愛敬。この3巻で完結。残念。
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ヤマザキマリ, テルマエ・ロマエ II

ストーリーの定型が固まりすぎ、2巻目にして既にややマンネリ気味ではあるが、それでもやはり面白い。娯楽作品としてよりも、文化に対する知的好奇心を満たしてくれる楽しさ。
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石田敦子, アニメがお仕事! 1巻

単純にマンガとして面白いかというと少々疑問ではあるが、アニメータ業界の内情暴露マンガとして読めば面白い。どう見ても実話ベースとしか思えないエピソードが妙にリアル。
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ナゴミ, おいしそうな女になってやる!

ナゴミ・レコードのナゴミさんの単行本。 食事改善によるダイエット本なのだけど、必要な分だけをバランス良く食べましょうという王道的内容で、トンデモ分はほとんど無し。元々栄養学に詳しい人や食に関心の高い人が新たな情報を得られる様な本では無いが、今まで無頓着だった人は読んでも損はない。
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押切蓮介, ピコピコ少年

著者と同世代で完全にシンクロしてしまう。ゲームばっかりやっているダメ少年の自伝マンガなのだけれど、今思い返すと自分も負けないくらいダメ少年だった。
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Boichi, Boichi 作品集 HOTEL

以前読んだアンソロジーに収録されていた短編 "全てはマグロのためだった" が良かったので読んでみたのだが、少し異なる作風のものが多く、あまり好みに合わなかった。 比較的好みなのは "PRESENT" あたりか。やはり私はベタなSFと馬鹿SFが好きらしい。
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青木雄二(原作), 佐藤量(作画), 桃源郷の人々 淀川河川敷のユートピア

青木雄二の後期の小説をマンガ化したもの。 他の作品と比べると設定がややマンガ的に過ぎるが、ディティールの書き込みがそれを感じさせない。 資本主義社会の否定など、青木雄二の思想が強く出ているのも見逃せないところ。
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茨木保, がんばれ! 猫山先生 (1)

ほのぼの医療四コマの振りをした業界暴露マンガ。 著者本人が医師でもあるので、実話としか思えないようなネタもちらほらと。上辺の格好良いところだけを切り抜いたような医療マンガとは全く異なるリアルな医師の生態が素晴らしい。
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豊田徹也, 珈琲時間

頂き物を予備知識なしに読み始めて、"アフタヌーンとかに載ってそう" と思っていたら、本当にアフタヌーンの連載だった。 何というか疑いなくオサレなのだけれど、面白いかと訊かれると自信を持って答えられない。