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山本弘, 超能力番組を10倍楽しむ本

数々の超能力番組のウソを次々と暴いていく本。実に痛快。最近流行のジョー・マクモニーグルのネタもあり。子供向けのメディアリテラシー本の体裁をとっているが、大人にも読みやすくおすすめできる。
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坂本タクマ, 坂本タクマの実戦株入門

しばらく見ないうちに、坂本先生は株にハマっていたらしい。いわゆるテクニカル分析によるシステムトレード。一応勝っているらしい (TOPIXには負けているが) 。システムの詳細は説明されないので (それに元々自分はファンダメンタルズ分析派だ) 、基本的には坂本先生のマンガを楽しむ本。ちなみに坂本先生はシステム構築にRubyを使っているらしい。ところで、の2巻はいつになったら出るのだろう。ついでにシンケン君の単行本はいつ出るのだろう。
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久世番子, 暴れん坊本屋さん(3)

買い逃していたのを今更購入。しかも、買ってから完結編なのに気付いた。相変わらずやおい臭がするが面白い。
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吉田一郎, 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!

世界中の奇妙な52ヶ国をピックアップした雑学本。国ごと音信不通になったナウル共和国、女人禁制の聖山修道院自治州、領土を持たないマルタ騎士団などなど。これらをみていると、世界の国家という枠組みが実に危ういものに見えてくる。
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西原理恵子, できるかなクアトロ

以来3年半ぶりの "できるかな" 。今回のメインのヒジュラ (インドのおかま) 編、高須院長編、恐竜発掘編は相変わらず。今回はさらに、小学6年生に連載されていたとは思えない内容の "人生一年生" と、先生の美術予備校から美大時代を描いた "パチクロ" がおすすめできる。
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野地秩嘉, エッシャーに魅せられた男たち 一枚の絵が人生を変えた

を文庫化したもの。版画家エッシャーの人生を扱ったものではなく、エッシャーの作品に人生を左右された男達を追ったノンフィクション。エッシャーのコレクションを購入するために7億円の借金を負った男、150万部を売り上げる少年マンガ雑誌の表紙にエッシャーを掲げた男、エッシャーの展覧会を開催するために世界を駆け回った男。
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橋本進吉, 古代国語の音韻に就いて 他2篇

既に絶版なので古書で入手。表題作の "古代国語の音韻に就いて" は、万葉仮名の上代特殊仮名遣の研究成果をまとめたもの。講演録を元にしているため、部外者にも読みやすい。上代特殊仮名遣とは、現代五十音の一部において、古代国語で甲類と乙類の万葉仮名の書き分けが見られる現象のこと。具体的には、エ、キ、ケ、コ、ソ、ト、ノ、ヒ、へ、ミ、メ、モ、ヨ、ロの14音について、甲乙の万葉仮名の書き分けが見られる。この書き分けの理由は音韻 (発音) が甲乙の二種類に分かれていたため、とされる。
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江畑謙介, 安全保障とは何か 脱・幻想の危機管理論

まずは冷戦後の大きな紛争要因である資源問題や通商ルート問題を中心とした、現代の安全保障の構造の解説。冷戦中の東西ブロック構造から冷戦後の共同体を基盤とした構造への変化がよくわかる。さらに、アジア・太平洋の安全保障を考える上で重要なプレイヤーとなる米国、中国、ロシアのそれぞれの思惑と戦力が分析されている。不明な点や比較が困難なパラメータはきちんとことわっているため、トンデモ率が低く抑えられているのは評価できる。
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青井夏海, スタジアム 虹の事件簿

東海レインボーズのオーナーにも関わらず野球素人な虹森多佳子を主人公とした安楽椅子探偵モノ。覚えたての野球を例え話に事件を解説するスタイル。野球部分は意外とまとも。端々に野球好きをうならせる様なネタも。例えば、フライ捕球後のリタッチが間に合わずに刺された場合、フォース扱いではなくタイムプレイになるところなどは野球好きの人間でも誤解している人が多そう。
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栄陽子, 留学で人生を棒に振る日本人 “英語コンプレックス”が生み出す悲劇

アメリカの大学を卒業したのに就職できない、そんな留学の間違いをまとめた本。これから留学を考えている人には参考になるであろう情報が多い。たとえばアメリカの大学のシステム。一口にアメリカの大学と言ってもリベラルアーツ・カレッジとコミュニティ・カレッジでは全く設立された背景や目的が異なり、当然のことながら教育内容も大きく異なる。また、あまり良心的とは言えない留学エージェントの現状も参考になる。こちらは、不安ならば著者の栄氏の経営する「栄陽子留学研究所」へ、というメッセージが少々透け...