comic こうの史代, 街角花だより 表題作は新作の日和版と初連載作品である明石版の両方を収録。代表作となってしまった "夕凪の街 桜の国" とは毛色が違うが、本当はこういった作品を書きたかったのではないかと思わせる。 2013-02-21 comic
book 佐谷恭, パクチーハウス東京, みんなで作るパクチー料理 パクチーハウス東京のレシピ本。もちろんすべてのレシピがパクチーを使ったもの。パクチー料理で一番問題となるのがやはりパクチーの入手なのだが、パクチーの種子を配布するパクチー銀行といったプロジェクトも始められており至れり尽くせり。 2013-02-20 book
book ブライアン・ワンシンク(著), 中井京子(訳), そのひとクチがブタのもと 邦題だけを見ると軽めのダイエット本の様だが、中身は質実剛健。著者は食行動や食心理学、食マーケティングの専門家で、豊富な実験例を元に人間の食行動がいかに環境に左右されやすいものかを示してくれる。おすすめ。 2013-02-17 book
book 久保象(文), ホリユウスケ(漫画), ドラッグの教科書 表題だけ見るとドラッグ全般を扱った本に見えるが、実際は大麻中心。著者が大麻推進派である以上、大麻の良いことしか書かれていないので、教科書と呼ぶには若干心許ない。しかしながら、随筆的な読み物としては十分に楽しめる。挿絵代わりのホリユウスケの漫画、"彼女はジャンキー" もなかなか。 2013-02-14 book
movie テッド 話題作を観に行くのは悔しいが、この作品テッドは大当たり。強いて難をあげるなら、アメリカ文化を共有していないために笑えない箇所が多いくらい。フラッシュ・ゴードンあたりが限界か。字幕は相当な意訳でごまかしていたが、よくここまで仕上げたものだと思う。星一徹やくまモンまで出てきたのにはさすがに苦笑したが。 2013-02-10 movie
book 佐藤俊樹, 不平等社会日本 さよなら総中流 社会調査の手法により、階層の相続の有無を解き明かそうとする試み。特に、ホワイトカラー雇用上層の再生産に軸足を置いており、近年の知識階級が閉鎖的となっている様子がよく分かる。SSM調査のデータを基礎としているため、少々強引な仮定を置いて推測している箇所も見受けられるが、この種の調査としては許容範囲だろう。一昔前の質実剛健な新書のスタイルのため、読み応えも十分。 2013-02-09 book
comic 青山広美, 東風のカバ (1) 今となっては何もかもが懐かしい東風荘マンガ。青山広美はギャグの方がいけるのではないかという気がしてくる (まあ、バードもある意味高度なギャグマンガだが) 。残念ながら2巻が刊行されていないのはさすが竹書房。 2013-02-08 comic
book 金子哲雄, 「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ 見た目も内容も薄めの、今時の新書本。半分程が持ち家と賃貸の比較、残り半分がビジネスの話題。持ち家と賃貸の比較は各所で行われていることもあり、あまり新味はない。後半のビジネスの話は小ネタの寄せ集め感はあるものの、読み物としては面白い。 2013-01-29 book
book 増田弘(監修), なぜ世界で紛争が無くならないのか 日本でもニュースでよく取り上げられるものの、その背景がよくわからない世界の7つの紛争、"アラブ対イスラエル"、"アメリカ対イラク紛争"、"朝鮮半島危機"、"台湾海峡危機"、"日中危機"、"アフリカの紛争"、"東ティモール紛争" を取り上げて解説する。各章はそれぞれ個別の専門家が解説する形式。各章が完全に独立しており寄せ集め感は免れず、また紙幅の制限からやや踏み込みが浅いが、一冊の新書でこれだけ幅広くまとめられているのはありがたい。 2013-01-28 book
book 小野博明, なぜゴルフ場は18ホールなのか ビジネスに使える、どうでもいい数字の話 一応数字をテーマにしているものの、実態はただの雑学蘊蓄本。特に何かの役に立つ本ではないが、手軽に読める通勤のお供としては悪くない。 2013-01-26 book