book 田端到, ワニとライオンの野球理論 読み物として読み飛ばすにはよいのだが、アラを探せばいくらでも出てくる。特にデータの信頼区間の無視や論理の大きな飛躍が散見されるのは残念。田端氏は統計の専門家ではないと思うので仕方ないとは思うが、データスタジアムがついているのならばもう少し頑張って欲しかった。 2006-10-04 book
book 渡辺俊介, アンダースロー論 現役のプロ野球投手が、投球の組立から握り方まで写真入りで赤裸々に語るというのは珍しいと思う。数少ないアンダースロー投手として、そのノウハウを形として残したいという思いが伝わってくる。野球をプレイする人にはぜひ読んでもらいたい一冊。 編集協力として小林信也氏の名前がクレジットされているので多少の修正は入っているかもしれないが、渡辺投手の語り口をそのまま感じることができる文体は好印象。中学生時代のアンダースロー転向に始まり、2005年の絶好調、そして2006年の苦しい立ち上がりま... 2006-09-29 book
book 田村秀, データの罠 世論はこうしてつくられる いわゆるデータリテラシー本。世論調査に始まり、視聴率、都道府県ランキング等、よくみる "危うい" データに触れられている。解説も読みやすく、はじめてのデータリテラシー本としてもお勧めできる。 また巻末では、近年の中央省庁の再編によるスリム化の検証を行っているのが、この手の本にしては珍しいところか。 2006-09-26 book
game Wi-Fi対応 役満DS ニンテンドーWi-Fiコネクションを使った麻雀ゲームは初らしいので購入。 操作一般タッチペンを使った操作は牌を切るのにダブルタップが必要で、どうも使いにくい全体的に牌が小さい。特に相手の河。キャラクタの表情よりも牌にスペースを割いて欲しかったキャラクタの発声がかなり紛らわしい。鳴きだか和了だかわからないジュゲム先生は強気すぎると思うWi-Fi対局テトリスDSと同様、マッチングの待ち時間が長い対戦時の持ち時間が30秒とかなり長め自分の手番のときに音が鳴らないのが致命傷。ながらプ... 2006-09-22 game
book トム・スタッフォード, Mind Hacks 実験で知る脳と心のシステム 人間が潜在意識下でどのような処理を行っているかを知ることができるのは興味深い。文中でも触れられているように、生存に有利な方向に進化してきたのだろうということが伺える。 内容も堅すぎず、豊富な実験を実際に自分で体験しながら読みすすめられるので飽きない。内容には全く不満はないが、webページにあるデモンストレーションを見ながらでないと楽しめない項が多く、電車の中で読むのには難があるのだけが残念。 2006-09-21 book
book 迫村純男, 英語論文に使う表現文例集 論文を書く上で欲しくなる表現がよく選ばれているように思う。その意味では使いやすい。 ただし、掲載されている文例をgoogleで検索するとほとんどヒットしないものがあるのが少し不安ではある。また、いわゆる理系の論文向きではなさそうな表現が散見されるのも注意。 2006-09-17 book
book 牧野和夫, 2ちゃんねるで学ぶ著作権 2chの冠がついているものの、中身はまともな一冊。2ch発のAAやキャラクターを例題とした解説が実に分かりやすく、ネット上でよくある事例にも則しているように思える。 元アップルコンピュータ法務部長の牧野弁護士とひろゆき氏のかけあいも楽しい。ひろゆき氏はなんだかんだ言って頭のいい人だな、と思う。 2006-09-15 book
book 鈴木英次, 科学英語のセンスを磨く オリジナルペーパーに見られる表現 J.B.C (Journal of Biological Chemistry) とJ.O.C (Journal of Organic Chemistry) の論文の統計データをもとに、よく使われる表現をまとめたもの。とはいうものの、化学分野に完全依存ではないので、理工系の論文を書く人は広く利用できる一冊。 同一の意味をもつ複数の表現が、出現数と共にまとめられているのが非常に便利。また、副詞や副詞句などは文頭・文中・文末での出現数がまとめられていたり、冠詞がつくか分かりにくい単... 2006-09-11 book
book 宮脇俊三 宮脇俊三のとをまとめ読み。 いわゆる完乗も最長片道切符も鉄の間ではポピュラーな遊びらしいが、その初期に実行して、かつ読み物として面白くまとめたというのは素晴らしい。鉄でない人にも十分に楽しめる。 通して読むとさすがに最後はダレてくるが、それもまたこのバカバカしい旅 (褒め言葉) の味かと思う。 2006-09-08 book
book ジェームズ・T・キーティング, ネイティブチェックが自分でできる英語正誤用例事典 仕事で英語の文書を書かねばならないこともあるので、手元に何冊か英語のアンチョコ本を置いている。そんな中で、長く生き残っているのがこの本。 避けるべき無駄な単語やくどい言い回しは実に参考になる。また、細かい規則や約物の使い方など、意外に見落としがちなものも拾えて少し得した気分になる。手元に置いておき暇なときにパラパラとめくるのにもお勧め。 ただ、"ネイティブチェックが自分でできる" というのはいくらなんでも過大広告だと思う。 2006-09-07 book