baseball

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J. アルバート, J. ベネット, メジャーリーグの数理科学 (上巻・下巻)

野球の記録ヲタクを自認するのならば必ず読むべき本。野球の統計データに関する多くのトピックを扱っており、十分な読み応えがある。特に力説されているのが、観測された確率 (記録に残っている打率や勝率) と、真の確率 (実際にヒットを打つ確率や勝利する確率) の差を明確に区別することの重要性。今までの野球解説はほぼ例外なく観測された結果のみに基づいて議論しているが、実際にはその結果には乱数による揺らぎが大きく影響していると考えるべきであり、試行回数が少ない場合はなおさらである。統計学...
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松井浩, 打撃の神髄 榎本喜八伝

マリーンズ (当時はオリオンズ) の歴史を追っていくと必ずその名前に当たる大打者、榎本喜八。しかし、私が生まれたときには既に引退していたため、残念ながら生でその打撃を観たことはない。そのため、私の中での榎本喜八のイメージは、沢木耕太郎の "さらば宝石" (これは本人へのインタビューができず周辺取材をまとめたもの) での陰のある雰囲気や、各所から伝え聞く、試合前に座禅を組むといった奇行の印象ばかりが先行していた。本書はその榎本喜八本人へのインタビューに成功し、その野球人生を見事...
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黒木復活祭

ジョニーの1年ぶりの一軍登板。もちろん、千葉マリンまで駆けつけたが、大混雑。海浜幕張駅前で既に当日券が残っていない旨のアナウンスがなされていた (私は事前にコンビニでチケットを入手) 。右翼のサポーター席は満員で左翼側へ大きくはみ出し、内野席は内野席で2階席までほぼ満席状態。ジョニー人気の健在ぶりを伺わせる。まあ、そういう私もジョニー目当てに千葉まで来ているわけだが。試合は黒木-藤田-藪田-小林雅の完封リレーで4-0の完勝、と書くとさも楽勝だったように見えるが、実際にはかなり...
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小林信彦, 素晴らしい日本野球

既に絶版になっている短編集をamazon.co.jpのマーケットプレイスで購入。表題作の「素晴らしい日本野球」と「素晴らしい日本文化」は実に下らなくも素晴らしい作品。しかし、他の作品は世代の違いもあり背景を共有できておらず、今ひとつ共感もできず。
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ボビー

"ボビー「釣りバカ」で映画初出演" というヘッドラインを見つけて、まーたシーズン中に何をやっとるかあの赤ら顔のアメリカ人は、と思ったらボビー・オロゴンの方だった。ヘッドラインの場合字数制限が厳しいとは思うが、ボビー・バレンタイン監督とボビー・オロゴンはきちんと識別可能に書いて欲しい。
diary

首位

たぶん今年のピークだと思うので記念に貼っておく。って、去年も同じことをやっていた……。パ・リーグ 順位表 4月8日現在勝 敗 引 勝率 差1 ロッテ 8 4 0 .667 -1 ソフトバンク 8 4 0 .667 -3 西武 6 6 0 .500 2.04 日本ハム 5 6 0 .455 0.55 楽天 4 7 0 .364 1.06 オリックス 4 8 0 .333 0.5
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データスタジアム&田端到, プロ野球 データスタジアム 2005

毎年恒例のデータスタジアムの本。データの充実っぷりは相変わらずなので、記録マニアは買って損はない。内容はほとんど例年通り。変わったところと言えば、過去数年の成績や通算成績がなくなって、昨年のデータだけに絞られたくらいか。しかし、毎年コロコロとタイトルが変わるのはいかがなものか。危うく買い逃しそうになる。ちなみに2004年は、2003年は、さらに遡ると出版社がかわって。もっと前になると江川卓の冠がついたものもあったはず。
diary

マリーンズ対ベイスターズ@千葉マリンスタジアム

今年初の生観戦。内野自由席での観戦だったが、昨年よりフェンスが低くなり、非常に観やすくなっていた。先頭の数列に座らない限り、まずフェンスが視界に入らない。すばらしい。もちろん、その分ファウルボールが飛び込んでくる可能性は増したわけだが、入場時にファウルボールに注意する旨が書かれたチラシを配って対応していた。また、観戦に来ていた少年達の中にはグラブ持参の子も多く、飛び込んでくるファウルボールの増加は大きなメリットをもたらしているのではないかと思われた。大人もグラブ持参で来た方が...
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佐山和夫, 野球とアンパン 日本野球の謎カウント・コール

紹介文の日本とアメリカでは、なぜストライクとボールのコール順が逆なのだろうか。野球が国民的スポーツに成長する過程を、パンの受容と日本オリジナルの誕生と対比して描く。というのにつられて買ったのだが、その肝心の謎は結局解けずじまい。著者による推察はあるものの、決定的な根拠があるわけではないので、あくまでも仮説の域を出ない。アンパンと同じ和洋折衷のたまものだと言われても少々強引に感じてしまう。野球史の話自体はおもしろかったので損をした感じはしないが、少々看板に偽りありな気がした。
game

ベスプレ’00用 2004年度データ

The Best Play Baseball Worldの、2004年度データがfixされたようだ。とりあえずオートで1シーズン回してみたが、相変わらず見事なバランス。ストーブリーグはこれで乗り切れる。