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石川貴康, いますぐプライベートカンパニーを作りなさい!

タイトルはプライベートカンパニーとなっているが、実質的には不動産投資本。 あくまでも不動産投資 (もしくはその他の事業でも良いが、レバレッジをかけやすいことや経費化しやすいことを理由に不動産投資を勧めている) で利益を出していることを前提に、可処分所得を増やすためのテクニックが述べられている。著者はコンサルタント兼不動産投資家であり税の専門家ではないので、税務の部分はきちんと自分で裏を取る必要があるだろう。
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ナタリー・シッソン(著), タカ大丸(訳), スーツケース起業家

今風のノマド型の情報ビジネスの走りとも言える本。 基本的には低コストでオンラインビジネスを立ち上げることで、ノマド生活を実現する方式を推奨している。そのために必要な各種サービスを押さえているのは参考になるかもしれない。 巻末の訳者あとがきの自慢話はやや自己顕示が過ぎるか。
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カレン・フェラン(著), 神崎朗子(訳), 申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

経営コンサルタントによる懺悔本。コンサルタントにある種の胡散臭さを感じている人はもちろんのこと、これからコンサルタントと関わるであろう人にはぜひ読んで欲しい。 コンサルタントの提案の定番である目標管理による成果測定システムやインセンティブ報酬が上手く機能しない理由が、多くの実例とともに解説されている。その根本的な理由は、組織は機械ではなく人間でできているということだ。 巻末の付録1にある、正しい方法を見分ける「真偽判断表」が素晴らしい。コンサルタントの資料やビジネス書に良くあ...
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ティモシー・フェリス(著), 田中じゅん(訳), 「週4時間」だけ働く。

かなり豪快なアウトソーシングにより、労働時間の削減を目指す方法論。かなりプライベート寄りな雑務までアウトソーシングしようという発想は自分にはないものだったため、強い刺激を受けた。 実現のために必要な各種サイトが示されているのも良い。ただし、基本的に英語限定のサービス中心であるのと、現在では少し古くなっている情報もあるのは注意が必要。
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里崎智也, エリートの倒し方 天才じゃなくても世界一になれた僕の思考術50

里崎によるビジネス戦略本。現役時代から、営業系のビジネスマン的な思考で動いていたことがよく分かる。多分に精神論的ではあるが、自己啓発本としてみれば良い出来。ファンならもちろん買い。
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大西康之, ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

あまりに小説的過ぎるセリフの数々など、さすがに脚色が過ぎるのではないかと思わせるところが多いため、史料として用いる場合は他の文献も併せて確認する必要がありそう。 そういった細かいところを気にせずに、ビジネスマンがテンションを上げるための自己啓発本として読むのならば文句なし。
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ジェイコブ・ソール(著), 村井章子(訳), 帳簿の世界史

表題から帳簿の付け方の発展の歴史を想像して読み始めたが、予想に反して、いかに帳簿を用いた会計責任の実現に苦労してきたかの歴史書であった。複式帳簿が生まれた背景などを期待して読み始めると、肩透かしを食らうかもしれない。読み物としてみると教科書的なため、よほど欧米史に興味がないと退屈かもしれない。
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友里征耶, グルメの嘘

グルメライター業界の暴露本と言えば良いだろうか。 業界への恨みつらみがつのっているためかやや独善的に感じるが、業界の裏事情を知れるという点は悪くない。
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竹内謙礼, 青木寿幸, 戦略課長

会計天国に続いてこちらも。 今回のテーマは投資戦略。サラリーマンとしての戦略と、資産運用の戦略の二本立て。投資戦略の部分に新味はないが、読みやすさは健在なので、一冊目としてはおすすめできる。
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三宮貞雄, コンビニ店長の残酷日記

コンビニのフランチャイズ店のオーナー店長の日記。 コンビニのフランチャイズ経営の問題について調べたことがある人ならばあまり新しい情報はないかもしれない。コンビニ会計の問題も取り上げているものの、踏み込みが浅め。それでも、当事者視点での迫力は感じられるため、読んで損はない。